原虫の毒力の差による熱ショック蛋白質発現の相違と原虫エスケープ・宿主防御機構
Project/Area Number |
06261230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
姫野 國祐 徳島大学, 医学部, 教授 (50112339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久枝 一 徳島大学, 医学部, 助手 (50243689)
長澤 秀行 徳島大学, 医学部, 助教授 (60172524)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 原虫 / トキソプラズマ / リーシュマニア / 感染防御 / エスケープ機構 / 熱ショック蛋白質 / γδT細胞 / αβT細胞 |
Research Abstract |
我々は、細胞内寄生性原虫トキソプラズマ感染におけるエスケープと宿主防御に、ストレス蛋白質が、係わっているか否かについて検討してきた。最近の一連の研究によって、感染宿主MφへのHSP65の発現が、宿主防御に密接な関連性を有すること、および病原性の強いトキソプラズマは、HSP65の発現を阻止することにより、自らのエスケープを容易にする機構を有することを見い出した。ついで、宿主MφへのHSP65の発現機序を検討したところ、T細胞、ことのγδT細胞が重要な係わりを持ち、またγδT細胞が、HSP65の発現誘導を介してトキソプラズマ感染の初期防御に貢献していることも明らかとなった。一方、αβT細胞は、感染初期にはHSP65の発現、宿主防御反応とも抑制するが、感染後期の最終的な防御には、必須であることが確認された。 同様の研究を、細胞内寄生性原虫であるがトキソプラズマと異なったエスケープ機構を持つリーシュマニアを用いて行った。リーシュマニアに感受性のBALB/cマウスは、感染初期にはHSP65を宿主Mφに発現したが、感染の進行とともに発現が源弱していった。一方、抵抗性のCBAマウスでは、感染後期に感染の制御が始まるとともに、HSP65の発現が増強した。また、この系においても、HSP65の発現誘導にT細胞の存在が必須であることが証明された。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)