ショウジョウバエを用いたraf/MAP・Kカスケードの増殖分化における機能解析
Project/Area Number |
06262231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
安達 卓 名古屋大学, 理学部, 助手 (20221723)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | ショウジョウバエ / raf / MAPキナーゼ系 / 増殖分化 |
Research Abstract |
出芽酵母変異体bck1を相補する新たなショウジョウバエMAPK様遺伝子-DmERK-Bは、出芽酵母Hog1、哺乳類SAPKのホモログと考えられる。上流因子SEKによりリン酸化されると予想されるスレオニンとチイロシンをアラニンとフェニルアラニンに置換するとbck1相補活性を失う。この変異はdominant negative型となることが知られているので型質転換ショウジョウバエを確立して表現型解析を進めている。一方、野生型DmERK-Bを過剰発現する形質転換系統は致死的となり、アンチセンスRNAを発現する系統は,一部が複眼,翅,剛毛に形態異常を見せた.シグナル伝達経路を明らかにするための突然変異体の同定を進めている. 活性型MAPKK変異の導入により表現型が回復するトランスポゾンタギング突然変異体Gp99は,発生初期核分裂がM期で停止する.トランスポゾン挿入部位に存在する遺伝子のcDNAを解析したところ、ORFにコードされるタンパク質はユニークだがMAPKによるリン酸化部位共通配列があった.G2サイクリンやcdc2キナーゼの突然変異の導入によって表現型の増強が認められ、Gp99がMPFと共にG2→Mの移行に関与することが示唆された。Gp99タンパク質の抗体を調製し,免疫沈降によるサイクリンやcdc2キナーゼの共沈を検討中である.またEMS処理によってより欠損程度の著しいalleleを得て、表現型解析を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
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