真核生物DNA修復反応におけるDNAポリメラーゼβ及びεの役割
Project/Area Number |
06263209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
杉野 明雄 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (90231737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 喜久雄 大阪大学, RI総合センター, 助手 (20162696)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | DNA repair / DNA ポリメラーゼβ / DNA ポリメラーゼε / Yeast Saccharomyces cerevisiae / in vitro DNA repair / double strand break repair |
Research Abstract |
1)出芽酵母DNAポリメラーゼIV(高等動物DNAポリメラーゼβのホモログ)の役割 高等動物DNAポリメラーゼβのホモログである出芽酵母DNAポリメラーゼIVを完全に欠く突然変異株を使用し各種のDNA修復反応に及ぼす影響を検討した結果、DNAポリメラーゼIVに二本鎖DNA切断修復(double-strand break DNA repair)反応に関与することが明らかになった。また突然変異株では減数分裂時特異的相同性組換え頻度が野生株に比較して10倍程度上昇していた。従って組換え反応の中間体である二本鎖切断部位にDNAポリメラーゼIVは組換え酵素と拮抗して働き、DNA鎖の修復に働いていると考えられる。 2)in vitro DNA修復系の構築及びその系でのDNAポリメラーゼII(ε)とIVの働き In vivoを反映したin vitro DNA修復系の構築を出芽酵母核抽出液より行った。同様にDNAポリメラーゼII(ε)の温度感受性変異株及びDNAポリメラーゼIV欠損株より核抽出液を調製し、UV_-,O_SO_<4->,その他のDNA損傷剤で処理したDNAの修復をin vitroで測定した。その結果、少なくともUV_-,O_SO_<4->,処理したDNAの修復反応にはこれらの二つのDNAポリメラーゼが関与している結果が得られなかった。この結果は、既にTexas大学のE.Friedberg等が発表した結果と相違するものである。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)