チロシンホスファターゼによるB細胞活性化・不活化の制御機構
Project/Area Number |
06265233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute for Neuroscience |
Principal Investigator |
矢倉 英隆 (財)東京都神経科学総合研究所, 微生物学・免疫学研究部門, 副参事 (60166486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片桐 達雄 (財)東京都神経科学総合研究所, 微生物学・免疫学研究部門, 主事研究員 (00233742)
荻本 真美 (財)東京都神経科学総合研究所, 微生物学・免疫学研究部門, 主事研究員 (80158609)
水野 一也 (財)東京都神経科学総合研究所, 微生物学・免疫学研究部門, 主任研究員 (00219643)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | CD45 / チロシンホスファターゼ / Bリンパ球 / アポトーシス / 増殖抑制 / Lynキナーゼ / PEP |
Research Abstract |
(1)CD45による成熟B細胞シグナル伝達の制御 成熟B細胞株BAL-17から樹立したCD45陰性クローンを用いてCD45の役割を解析し、以下の結果を得た。抗IgM抗体刺激後のチロシンリン酸化は、CD45陰性クローンにおいて刺激後5-15分で約60kDa分子のリン酸化が欠落しているほかは顕著な差を認めなかった。CD45陰性クローンにおけるカルシウム・イオンの動員は親株と比して減弱していた。抗原レセプター刺激後に誘導される増殖抑制とアポトーシスのうち、CD45陰性クローンではアポトーシスは認められたのに対し、増殖抑制は全く誘導されなかった。すなわち、CD45は増殖抑制に至る過程をポジティブに制御している不可欠な分子であるが、アポトーシスの誘導にはほとんど関与していないことが明らかになった。 (2)B細胞におけるCD45の基質の同定 未熟B細胞株WEHI-231から樹立したCD45陰性クローンを用い、CD45の基質の同定を試みた。その結果、CD45の有無によりLynの酵素活性が選択的に変化することが明らかになった。 (3)B細胞シグナル伝達に関与するPTPの検索 PTPの保存された塩基配列に対応するプライマーを用い、分化段階の異なるB細胞株からPTP遺伝子15種類をクローニングした。これらの遺伝子をプローブとして、WEHI-231、BAL-17細胞を抗IgM抗体で刺激した後に発現の変化するPTPをノーザン解析で検索した結果、PEP(PEST-domain phosphatase)の発現が刺激後数時間から増強することが明らかになった。PEPの合成ペプチドに対する抗血清を用いてウエスタン解析により、抗IgM抗体刺激後細胞質分画の89kDaPEP蛋白の発現には変化が見られなかったが、核内PEPの発現が刺激後30分から著明に増強することが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)