Project/Area Number |
06265234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
山元 弘 国立精神・神経センター, 神経研究所・免疫研究部, 部長 (50127312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 保 国立精神, 神経センター・神経研究所・免疫研究部, 研究員 (50226990)
松田 義宏 国立精神, 神経センター・神経研究所・免疫研究部, 室長 (80165836)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | T細胞分化 / 胸腺 / 胸腺間質細胞 / 上皮細胞 |
Research Abstract |
1.胸腺上皮細胞に依存して増殖応答を示すヌードマウス由来T細胞株(N-9F)、およびこのT細胞株の増殖を指示する胸腺上皮細胞株(SL10.3)を樹立した。これら細胞株を用いてmAbを作成し、胸腺内T細胞初期分化に関与する分子群を解析した。mAbはN-9FT細胞クロンのSL10.3細胞上での増殖を阻止する活性にてスクリーニングした。 2.未熟胸腺リンパ球が発現する新しい細胞表面抗原分子、QR6.6抗原を同定した。この分子はN-9Fおよび未熟胸腺細胞上に発現される100kDaの分子であり、mAb存在下で未熟胸腺細胞の増殖が強く抑制された(J.Immunol.,1994)。QR6.6抗原は未熟T細胞の増殖にあずかる未知の可溶性因子に対する受容体分子あることが示唆された。 3.胸腺上皮細胞上に存在し、未熟胸腺リンパ球の初期分化にかかわる新しい分子、HS9抗原を同定した。HS9mAbはSL10.3細胞上の50kDaの分子を認識していた。Thy-1 congenicマウス胸腺および胎児肝を用いたリンパ球のintrathymic repopulation assayを行ったところ、HS9 mAbはCD4^-8^-からCD4^+8^+への分化を強く抑制した。HS9mAbを用いて組織化学系にリンパ系組織を染めると、胸腺皮質が網目状に染色され、上皮細胞に反応していることが示唆された。HS9mAbはリンパ節のB細胞にも反応性を示した。脾B細胞をCHAPSにて可溶化してHS9mAbによる免疫沈降反応を行うと、50kDa以外にも80kDaと100kDaの分子も共沈した。これら分子は胸腺上皮細胞には認められなかった(Int.Immunol.,1995,in press)。CDM8 expression cloning法にてHS9抗原遺伝子と考えられるcDNAを単離して構造解析・組織分布を調べたところ、この遺伝子は新規のものであって、またB細胞や神経細胞にも発現されることが判った。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)