神経分化におけるHES-1の遺伝子発現制御機構とそのターゲット因子の解析
Project/Area Number |
06266206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
影山 龍一郎 京都大学, 医学部, 助教授 (80224369)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 神経分化 / ヘリックス・ループ・ヘリックス / 転写制御因子 |
Research Abstract |
我々は、哺乳類の神経分化機構を転写制御因子のレベルで明らかにする目的で、ショウジョウバエの神経分化に重要な役割を果たすhairyというHLH型因子の哺乳類ホモローグHES-1について解析をおこなってきた。その結果、HES-1は神経分化因子Mash-1をターゲットにする分化制御因子であり、その発現低下が中枢神経分化の進行に重要であることを明らかにした。しかし、Mash-1ノックアウト・マウスでは中枢神経系に異常が見られず、神経分化を正に制御する未知のHLH型因子の存在が示唆されている。本研究では、そのMash-1以外の正の神経分化因子の同定を試みた。 新たな神経分化因子を同定するためにPCR法により検索したところ、新しいHLH型因子をコードする2種類の遺伝子を得た。この因子はいずれもショウジョウバエの神経分化因子atonalによく似た構造をしているのでMATH-1およびMATH-2と名付けた。いずれの因子も発生途中の神経系に特異的に高レベルに発現していた。さらにトンスフェクションの実験から、MATH-1はMash-1と同様に転写活性化作用をもち、その活性はHES-1により完全に抑制された。以上の結果から、この新しい因子はHES-1により抑制される正の神経分化制御因子の有力な候補となることが示唆された。 哺乳動物の神経分化においても、ショウジョウバエと同様、HLH型因子が重要な役割を果たしていることが明らかになってきたが、まだ関与する因子の一部が同定されたにすぎない。今回我々が新たに同定した因子をさらに個体レベルで機能解析することにより神経分化機構が一層明らかになるものと思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)