Project/Area Number |
06267222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Protein Research Foundation |
Principal Investigator |
豊島 正 財団法人蛋白質研究奨励会, ペプチド研究所, 主任研究員 (40112007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝 哲夫 財団法人蛋白質研究奨励会, ペプチド研究所, 所長 (30028089)
山本 敏弘 財団法人蛋白質研究奨励会, ペプチド研究所, 研究員 (00230574)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | シアリダーゼ / 酵素合成 / シアリルグルコース / シアリルラクトース / シアル酸 |
Research Abstract |
糖鎖遺伝子の解明のための研究を進めるにあたり複合糖質を純粋にかつ量的にも十分に供給することは重要な課題である。我々は、これまでにシアリダーゼの逆反応を利用してシアル酸含有糖鎖の合成法を検討し、この方法により得られたシアリルグルコースを用いてガングリオシドM5の合成を行った。今回、シアリダーゼによる合成反応の効率を上げる目的で、目的物を系外に除去し繰り返し反応できるよう基質を設計し、その酵素反応を検討した。 まず、シアリダアーゼの基質特異性がそれほど厳格でないことに着目し、糖鎖の還元末端に負電荷を持つアクセプターをえらび、生成物を電荷の差を利用して分離する方法を検討した。その結果、カルボキシル基を有するアクセプター1および2を用いて酵素反応を行うと、0.1〜0.2%と低収率ではあるがシアル酸の結合したジサッカリドおよびトリサッカリドをそれぞれ生成することが明かとなった。そこで陰イオン交換樹脂を用いて生成物をシアル酸およびアクセプターから分離し、繰り返し酵素反応をおこない顕著な収率の低下なしに5回繰り返すことができた。以上、1回の反応は低収率ではあるものの、電荷の差を利用して生成物を比較的容易に原料から分離し繰り返し酵素反応を行う方法を確立することが出来た。
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