Project/Area Number |
06268210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
角田 幸雄 近畿大学, 農学部, 教授 (80217364)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 胚性幹細胞 / 核移植 |
Research Abstract |
ES細胞の持つ多能性を利用したキメラを介するトランスジェニックマウスの作出には長期間を要する。そこで、本研究ではキメラを介さずにES細胞由来の個体を直接作出するための核移植技術を開発することを目的に計画した。 本年度は、核移植卵の発生能を向上させるために、(1)非蛍光下での第2減数分裂中期染色体の除去法ならびに(2)電気刺激による単為発生誘起法を確立した上で、(3)卵細胞質とドナー核の細胞周期の関係を検討した。その結果、これまではヘキスト染色後蛍光顕微鏡下で染色体の除去を行っていたが、染色せずに明視野下で染色体除去が可能であることが判明した。直流電流の電圧、通電時間、通電回数などを検討した結果、最も良い区における単為発生誘起率ならびに胚盤胞への発生率は、それぞれ100%ならびに94%ときわめて高いことが判明した。ついで、これらの条件下で卵細胞質とドナー核の細胞周期の関係を検討した。すなわち、2細胞期胚をノコダゾールで処置後DNA阻害剤であるアフィディコリン存在下で4細胞期へ分裂させ(G_1/S期)、排卵直後の未受精卵あるいは電気的に活性化刺激を与えた卵細胞質と融合させてその発生能を調べた。S期およびG_2期は、4細胞期へ分裂後種々の時間を用いた。これまでのところ、G_1/S期の核を排卵直後の未受精卵に融合させた場合と分裂後2.5〜7.5時間目のS期の核を活性化後10〜11時間目の卵細胞質に融合させた場合に発生率が高いことが判明した。
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