上皮細胞分化における細胞接着関連蛋白質の役割。ダブルノックアウトES細胞を用いた解析
Project/Area Number |
06268211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永渕 昭良 京都大学, 医学部, 助手 (80218023)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 細胞接着 / αカテニン / βカテニン / モエシン / ZO-1 / 標的組換え / 上皮細胞 |
Research Abstract |
本研究は細胞間接着に関与する分子が細胞の増殖、分化にどのように関与しているのかを明らかにすることを目的といている、今年度の研究成果は以下の点である。 1)細胞接着装置局在蛋白質の標的組換え 細胞接着装置に局在するαカテニン、βカテニン、モエシン、ZO-1について、これらの分子を発現しない細胞を標的組換えの技術を用いて作成することを試みた。それぞれの染色体遺伝子を単離し常法によりターゲッティングベクターを作成した。その際蛋白質の発現が全く見れらないようにするためできるだけ開始メチオニンコドンに近い部分に変異を導入した。相沢/八木らが確立したES細胞株TT2を用いて相同組換えを行ったことろ、これまで全ての遺伝子について少なくとも一つの細胞株についてシングルノックアウトに成功した。 2)ダブルノックアウト細胞単離の試み シングルノックアウトに成功した細胞株を用いて細胞レベルでのダブルノックアウトを試みた。薬剤濃度をあげる方法をそれぞれの細胞株について試みたが今のところ成功していない。現在、ダブルノックアウト細胞の単離技術に検討を加えているところである。 3)今後の改善点 これまでのモエシン、βカテニンのターゲッティングベクターは効率が非常に悪く、相同組換え細胞が非常に低い確率でしか単離できなかった。現在変異を導入する位置などを変更した新しいターゲッティングベクターの作成に取り掛かっている。今後シングルノックアウト細胞を複数単離すること、個体レベルや細胞レベルでダブルノックアウトの細胞を得ることを試みる。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)