遺伝子欠失マウス作製による学習や本能行動に関与する分子機能の解析
Project/Area Number |
06268212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
八木 健 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (10241241)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 学習 / 情動 / ミエリン / ターゲッティング / Fyn / チロシンキナーゼ |
Research Abstract |
Fyn欠損マウスにおいて、ミエリン形成過程での異常を新たに発見するとともに(Nature 367,572-576)、情動行動の異常(Mol.Brain Res.,27,179-182)、聴覚性痙攣発作の異常(Mol.Brain Res.,28,349-352)を明らかにするとともに、脳神経形成過程でのFyn発現様式について解析した(Oncogene,9,2433-2440)。また、Srcファミリー遺伝子の神経発生・機能発現での役割ついて総説をまとめた(Develop.Growth & Differ.,36,543-550)。これらの成果はFynが哺乳動物の脳神経系形成及び機能発現で機能していることを示すとともに、遺伝子ターゲティング法が哺乳動物の行動制御機構を解析して行く上で大きな意義を持つことをあらわす結果として、世界的に評価された。また、新たに記憶・学習で機能が予想されていたNMDAレセプター受容体のサブタイプについても遺伝子ターゲティング法を用いて遺伝子欠損マウスを作製して、成果を報告した(Nature 373,151-155:Cell in press)。これらの成果はNMDAレセプター受容体のサブタイプが学習、シナプス形成に関与することを示唆するとともに、そのサブタイプの違いにより機能が異なる結果を示唆するものとして、世界的な評価を受けた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)