Project/Area Number |
06271221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤嶋 昭 東京大学, 工学部, 教授 (30078307)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 環境浄化 / 半導体光触媒 / 酸化チタン薄膜 / 脱臭・殺菌 / 環境光 / 防汚 / 光インテリジェント建材 |
Research Abstract |
本研究は、室内灯などの微弱な環境光照射下でも実用に耐え得る高活性な酸化チタン光触媒を用いて環境浄化のための光インテリジェント建材と呼ぶべき全く新しい建築材料を開発することを目的としていが、研究初年度にあたる本年度は、以下の項目について重点的に検討を行った。 1、高活性酸化チタン薄膜の作製 殺菌効果に関する病院内での予備的な検討に用いたタイルのコーティングに用いた酸化チタン薄膜の強度特性や平滑性、透明性などについて再検討を行い、原料エマルジョンの改良や焼成条件の最適化などの工夫により、さらに高活性で機械的特性にも優れた酸化チタンの透明薄膜の開発に成功した。この新しい酸化チタン薄膜の光触媒反応量子効率の光強度依存性について詳細に検討した。 2、光触媒反応機構について 除菌、脱臭、防汚などの効果が光触媒の酸化反応に基づくものと考えられるが、高活性酸化チタン微粒子を高分子バインダーに分散担持する場合には、酸化チタンの光触媒反応による高分子バインダーそのものの酸化分解が進行し、材料の劣化が問題となる。そこで、約10μmの分解能を持つマッピング機能付顕微FT-IR装置を用いて酸化チタン粉末と高分子バインダーとの界面観察を行った。実用化のための要素設計という観点から、対抗性バインダーの分子設計ばかりでなく光触媒粒子の表面処理の重要性が示唆された。 3、光触媒活性の評価法について 光触媒反応機構の解明と光触媒表面の微小領域における分析手法の開発を目的として実効分解能10μmで表面の2次元ラマン散乱イメージおよび光電流分布を画像化できるシステムの開発に成功した。現在、これを用いて溶液/半導体薄膜界面のin-situキャラクタリゼーションた活性サイトに関する種々の測定を実施している。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)