Project/Area Number |
06277102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北村 幸彦 大阪大学, 医学部, 教授 (70028520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 久丸 東京大学, 医学部, 教授 (90181130)
辻本 賀英 大阪大学, 医学部, 教授 (70132735)
大田 雅嗣 北海道大学, 医学部, 助教授 (90160514)
帯刀 益夫 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10099971)
西川 伸一 京都大学大学院, 医学研究科, 教授 (60127115)
井川 洋二 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (40085618)
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Project Period (FY) |
1994 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥195,000,000 (Direct Cost: ¥195,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥42,400,000 (Direct Cost: ¥42,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥44,200,000 (Direct Cost: ¥44,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥47,400,000 (Direct Cost: ¥47,400,000)
Fiscal Year 1994: ¥61,000,000 (Direct Cost: ¥61,000,000)
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Keywords | 造血幹細胞 / 自己再生 / 分化 / 増殖 / アプトーシス / 転写因子 / 増殖因子 / 増殖因子受容体 / 細胞増殖 / 細胞分化 / アポトーシス / シグナル伝達 / 造血因子 / 造血因子受容体 / ミュータントマクス / レセプター・チロシンキナーゼ / 造血因子レセプター / 造血支持細胞 / 白血病 |
Research Abstract |
造血幹細胞システムは自己再生、分化へのコミットメント、そして分化に伴う細胞死という3つのプロセスがバランス良く調節された幹細胞システムの典型である。各々の班員の得意とする実験システムを用いて、幹細胞の定着・増殖・分化・死のシグナルの研究を行い以下の成果を得た。(1)西川はES細胞から血液細胞への分化を誘導できるストローマ細胞非依存性の培養系を完成し、これを用いて、血液細胞と血管内皮細胞の両方に分化できる細胞がFlk1陽性細胞に含まれることを明らかにした。(2)帯刀は血液細胞の分化を制御するId蛋白と結合する新しい蛋白MIDA1を単離した。MIDA1はz-DNA結合活性と特異的塩基配列結合活性を持ち、転写因子として働くこと、さらに上に述べた2種類のDNA結合活性がId蛋白との結合により転換されることを示した。(3)大田は細胞外マトリックス糖蛋白の1種テネイシンの造血における意義を調べた。テネイシン遺伝子をノックアウトしたマウスの骨髄細胞の長期培養系では、正常マウスの骨髄細胞を培養した際に比べ造血能が早期に減退するが、テネイシンを培養系に添加すれば正常化することを示した。(4)辻本はアポトーシス制御蛋白であるBcl-2が、spinal muscular atrophyの原因遺伝子がコードする蛋白SMNと細胞内で結合していることを明らかにした。(5)北村はc-kitの活性化突然変異が、ヒト消化管ストローマ細胞腫瘍(GIST)でみられることを示した。GIST細胞はc-kit以外にCD34も発現しており、この点でカハールの介在細胞由来と考えられた。(6)平井はヒトの骨髄異形成症候群の発生に関与していると考えられるEvi-1蛋白の細胞増殖制御機構についてしらべ、Evi-1を強制発現した細胞はTGFβによる増殖制御に不応性になることを示した。(7)井川はフレンド・ウィルス誘発赤芽球症細胞において、Jak-Stat系の解析を行いgp55/EPORよりのシグナル伝達に際して、Stat5の核内移行にはEPOの結合が必須であることを示した。
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