性器のヒトパピローマウイルス感染とその子宮頸部悪性化への関与
Project/Area Number |
06280107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川名 尚 東京大学, 医学部(分), 教授 (90010272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野澤 志朗 慶応大学, 医学部, 教授 (90051557)
野田 起一郎 近畿大学, 医学部, 教授 (60088531)
杉森 甫 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50038642)
関谷 宗英 千葉大学, 医学部, 教授 (00092065)
矢嶋 聰 東北大学, 医学部, 教授 (80004993)
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Project Period (FY) |
1994 – 1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥20,500,000 (Direct Cost: ¥20,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥20,500,000 (Direct Cost: ¥20,500,000)
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Keywords | ヒトパピローマウイルス / 子宮頸部異形成 |
Research Abstract |
子宮頸癌組織から高率にヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が検出されることからこのウイルスの細胞トランスフォーメーション能を考慮するとその病因的関係が示唆される。一方、HPVは、正常子宮頸部からも検出され、この間の関連性の解明がHPVの発癌の機序を明らかにする上で重要な鍵をにぎると考えられる。そこで、前癌病変である子宮頸部の異形成に焦点を当てて、その進行や消失の経時的変化とHPVやその他の因子がどのように関わっているかについて検討することを主な目的として本班は発足した。 1.研究を開始するに当たり、多くの因子が関わっている可能性があるので、ケース・コントロール研究とコホート研究のデザインの策定を行った。このフォームに従って、産婦人科系班員が、研究を開始した。この際、HPV検出法には、コンセンサスプライマーを用いる方法(石橋班にて確立されたもの)を基準とすることとした。 2.今年度の研究成果として、子宮頸部の異形成には、高率にHPVが検出されること、しかも、15種類以上の多くの型が検出されることが判明している。さらに、異形成の程度が進むにつれて、所謂、ハイリスク群(16,18,52,58型)の検出頻度が高くなることも判明した。 3.子宮頸部の異形成患者について追跡調査した所、進行例では、ハイリスク群感染例が多いこと、また、持続感染例が多いことが判明してきている。 4.来年度は、追跡調査を続けると共に、HPV以外の因子と異形成の予後について検討を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)