Project/Area Number |
06280114
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
早津 彦哉 岡山大学, 薬学部, 教授 (10012593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井村 伸正 北里大学, 薬学部, 教授 (70012606)
西野 輔翼 国立がんセンター研究所, がん予防研究部, 部長 (10079709)
成澤 富雄 秋田大学, 医療技術短期大学部, 教授 (20006711)
葛西 宏 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (40152615)
広瀬 雅雄 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (90145748)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥15,800,000 (Direct Cost: ¥15,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥15,800,000 (Direct Cost: ¥15,800,000)
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Keywords | 化学予防 / 抗酸化剤 / 抗発がん性 / 抗変異原性 |
Research Abstract |
本研究では生物化学、基礎医学の研究者がグループとなって、がん化学予防の基礎となるin vitroでの抑制物質の検索と反応機構の検討、動物実験による証明、ヒトへの適用の可能性を検討している。 1.発がん性、変異原性抑制機構:3員環以上の平面化合物を吸着するポルフィリン化合物のうち、鉄クロリンはTrp-P-2の代謝活性化体を非常に効率よく分解し、分解と吸着という2つの作用により抗変異原性を示すと考えられる。α-カロテンやペリジニンの発がん抑制には、細胞の分化誘導能が関与していることが示唆され、今後発がん抑制因子の検索においてこのような活性にも注目する必要がある。発がん過程に、活性酵素の関与が示唆されている。DMHによる大腸粘膜DNAに対する酸化的傷害(8-OH残基の生成)を緑茶抽出物が抑制したことは、抗酸化剤による発がん抑制を裏付ける結果である。ラットにグルタチオン枯渇剤とともにカドミウムを投与すると発がん標的臓器の精巣で8-OH-Gua修復酵素の活性の低下が見られた。従ってグルタチオンは修復酵素を保護することによって発がんにつながるDNA傷害を防御していることが示唆された。抗酸化酵素の活性中心金属であるセレンの欠乏の場合は自然発症肺がんを促進しなかった。 2.発がん抑制物質の検索:動物実験における発がん抑制物質の検索はin vitroで得られた結果と一致して主に抗酸化剤に強い活性が得られている。Glu-P-1のラット肝発がん、PhIPの乳腺発がんを抗酸化剤のHTHQが強く抑制した。MNU誘発大腸発がんを緑茶抽出物やインドメサシンが、またプラパスタチンがマウスのDMH誘発大腸がんを顕著に抑制した。DEN誘発ラット肝癌モデルにおいてクロロフィリンは主にイニシエーション期に、MMTSはプロモーション期に抑制効果を示した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)