Project/Area Number |
06281210
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鮎沢 大 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (00142109)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 秀機 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 教授 (40085626)
大石 道夫 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (00126004)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | 細胞老化遺伝子 / 7番目染色体 / 微小核細胞融合法 / D群不死化細胞株 / cGMP_-依存プロテインキナーゼ / シグナル伝達系 |
Research Abstract |
ヒト正常体細胞の分裂寿命は有限であり、それを最終的に規定する遺伝子を細胞老化遺伝子と定義します。癌細胞は、この遺伝子が遺伝的に欠損し、無限増殖能を獲得した不死化細胞である。ヒト不死化細胞株の間で相補性試験が行われ、今までに少なくとも4個(A〜D)の相補性群が見いだされている。我々は微小核細胞融合法を用いた単一染色体移入を行い、7番染色体がD群不死化細胞株の分裂停止を特異的に誘導することを示した。本年度の計画にしたがって、ヒト7番染色体断片を2-3Mb含むマウスA9放射線雑種細胞パネルを作成し、単一染色体移入を行って分裂停止誘導活性を持つクローンを5個選別した。そのようなクローンからAluPCR法によってヒトDNAを回収し、それをプローブに用いてFISH解析を行った。その結果、D群細胞老化遺伝子は、7番染色体上のそれぞれ0.5または1.0MbのDNA断片(染色体座はそれぞれ7p22及び7q32-33)に位置することが示された。したがって、目的遺伝子を含むYACクローンを単離できる体制が整ったことになる。 他方、我々は、cGMP_-依存プロテインキナーゼの阻害剤が、細胞老化の誘導を特異的に阻止することを見いだした。この発見は、細胞老化の誘導にシグナル伝達系が関与することを始めて示すものである。こうした研究により、癌細胞の無限分裂性を阻止を目指した新しい癌治療の道が開けよう。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)