マウス発生工学を用いた核内レセプターRXRの機能解析
Project/Area Number |
06281215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宮崎 純一 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10200156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 文 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (40136213)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Keywords | 核内レセプター / トランスジェニックマウス / 胸腺 / T細胞 / 分化 / 肝臓 |
Research Abstract |
個体発生や細胞分化に重要な役割を果たす考えられるレチノイン酸(RA)や甲状腺ホルモン、ビタミンDは核内レセプターファミリーに属する特異的なレセプターに結合し、レチノイドXレセプター(RXR)とヘテロ二量体を構成し転写制御を行う。RXRβのC末端を欠失させることにより、ヘテロ2量体形成能・DNA結合能は保たれるが転写を強く抑制するRXRが作られる。このdominant negative変異RXRを発現させることにより、これらの核内受容体を不活化することができると考えられる。dominant negativeRXRβをコードするcDNAを肝臓特異的SAPプロモーター、胸腺特異的1ckプロモーターの下流に結合した融合遺伝子を作製した。これをC57BL/6マウスの受精卵にマイクロインジェクション法により導入し、各々、13匹、7匹のトランスジェニックマウスを得た。これらのトランスジェニックマウスの肝臓、胸腺におけるRXRの発現を検討し、発現の最もよいトランスジェニックマウスを選び、繁殖させた。SAP-RXRトランスジェニックマウスについては、肝臓の切片の観察で肝細胞の増殖像が散見された。1ck-RXRトランスジェニックマウスについては胸腺の肥大を示すものがいた。今後、SAP-RXRトランスジェニックマウスについてはクロフィブレートなどのペルオキシゾーム増殖剤をマウスに投与したときの肝臓の変化(ペルオキシゾームの増加など)を病理学的に調べる。クロフィブレートは肝臓の化学発癌剤としても作用するので、投与時の肝発癌の率を正常マウスと比較する。1ck-RXRトランスジェニックマウスについては、胸腺におけるT細胞の分化(特に、CD/48 double positiveからsingle positive T細胞への分化)を検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)