ポリホスホイノシタイトによる細胞増殖時のアクチンフィラメント再構築シグナルの発生
Project/Area Number |
06281220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
深見 希代子 東京大学, 医科学研究所, 助手 (40181242)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | ポリホスホイノシタイト / α-アクチニン / ホスホリパーゼC |
Research Abstract |
アクチン架橋蛋白質であるα-アクチニンがポリホスホイノシタイト(PIP2)結合蛋白質であり,PIP2が結合した平滑筋α-アクチニンはアクチンのゲル化活性を著しく増大することが判明した.そこで生体内ですでにPIP2を結合している骨格筋α-アクチニンにおけるPIP2結合部位を決定した.α-アクチニンをリジルエンドペプチダーゼで限定分解し,抗PIP2抗体によるドットブロット解析を行なったところ,N末端のアクチン結合部位中に存在する168-184番目の17個のアミノ酸がPIP2結合部位であることが判明した.これに対応する合成ペプチドはウシ胸腺から精製したホスホリパーゼCγおよびδの活性を非常に強く阻害した.またこの部位中のアルギニン,リジン2つの塩基性のアミノ酸をフェニルアラニンに置換し,大腸菌で発現した蛋白質はこのホスホリパーゼC活性の阻害活性が減弱したことからPIP2とα-アクチニンの結合には2つの塩基性のアミノ酸が重要であることが示唆された.さらに発現蛋白質とPIP2との直接の相互作用をPIP2/ホスファチジルコリンのリポソームとの共沈法により検討したところ,強い結合活性が観察されたことからα-アクチニンにおける168-184番目のアミノ酸が確かにPIP2結合部位であることがわかった.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)