シグナル伝達性転写因子郡の活性化機序と癌化における役割
Project/Area Number |
06281235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中島 弘一 大阪大学, 医学部, 助教授 (00227787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 俊夫 大阪大学, 医学部, 教授 (40136718)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | IL-6シグナル伝達 / IL-6応答領域 / 転写因子 / Statファミリー / etsファミリー |
Research Abstract |
IL-6の作用機序の解明およびIL-6シグナル伝達路の人為的なコントロールの可能性を採るため、IL-6によってかなり選択的に活性化されるjunB遺伝子や肝での急性期蛋白遺伝子郡遺伝子をターゲットとして用いることにより、IL-6シグナル伝達路を明らかにしている。(1)DNA結合蛋白の精製、RT-PCR法により、このシグナル伝達路には、Jak/Tykチロシンキナーゼにより活性化されるSTAT転写因子郡Stat3及びStat1が含まれることを明らかにした(BBRC 1994)。さらにこのシグナル伝達系がアデノウイルスE1Aにより阻害されること、この阻害メカニズムの一つとして、アデノイルスE1AがStat1,Stat含むStat3を蛋白発現量を低下させることを見いだした(J.Immunol.1994)。Jak-Stat伝達路は、スタウロスポリンやH7により、異なる部位で阻害されること、すなはちスタウロスポリンは、Statのチロシンリン酸化を抑制し、H7は、Statのチロシンリン酸化やDNAへの結合を抑制しないが、Statの転写活性化能を抑制すると考えられた(Ann.New York Acad.Sci.1995)。JRE-IL6には、Stat3を含むがAPRFより移動度の遅い複合体(JRE-IL6BC)が形成されることを明らかにした(未発表)。(2)JRE-IL6に作用するETSをRT-PCR法にてクローニングし、このETS(PEA3β/ERM)がCRE様部位に結合するc-Junと協調的に作用することを見いだした。c-Junとの協調作用の作用機序として、c-junがPEA3βのリプレッサードメイン機能を抑制することと考えている(投稿中)。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)