Project/Area Number |
06281269
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
服部 成介 国立精神・神経センター, 神経研究所・診断研究部, 室長 (50143508)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | Ras / GAP / PH |
Research Abstract |
Ras前がん遺伝子産物は細胞の増殖・分化における様々な局面において重要な役割を果たしている。RasのGTPアーゼ活性を促進することによりRasシグナル伝達系を負に制御する因子として、従来GAPおよびNF1の二種の因子が知られていたが、我々はGAPおよびNF1とは分子量および抗原性をことにする新しいGTPアーゼ活性促進因子の精製に成功した。さらに部分アミノ酸配列を基に新規GTPアーゼ活性促進因子の遺伝子を単離し、その全構造を決定した。 新規因子はその分子内部にRasのGTPアーゼ活性を促進する領域の他にリン脂質結合部位およびPHドメインを有しており、種々のシグナル伝達系によって制御され、かつシグナル伝達系間のクロストークに関与する可能性を示唆した。 Rasシグナル伝達系の制御機構を更に検討する過程で、新たなRas活性化因子の遺伝子クローニングを行ない、この因子が二つのアダプター因子に結合すること、酵母菌の中でRas活性化能を有することを示した。またHL-60細胞がマクロファージ様の細胞に分化する際にRasが活性化されること、Ras変異体がHL-60細胞の分化を抑制することから、HL-60細胞の分化過程にRasが必須であることを示した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)