Project/Area Number |
06282117
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
菊地 浩吉 札幌医科大学, 医学部, 教授 (00045345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 晃洋 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70157238)
益子 高 東北大学, 薬学部, 助教授 (30157200)
笠原 正典 北海道大学, 医学部, 助教授 (30241318)
神奈木 玲児 愛知県がんセンター, 部長 (80161389)
伊東 恭悟 久留米大学, 医学部, 教授 (50125499)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥16,200,000 (Direct Cost: ¥16,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥16,200,000 (Direct Cost: ¥16,200,000)
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Keywords | 腫瘍免疫 / 癌抗原ペプチド / HLA / 癌遺伝子 / クラスIb / T細胞レセプター |
Research Abstract |
癌は遺伝子の病気であり、遺伝子変異に伴い細胞増殖や生存に有利な形質を獲得するとともに腫瘍抗原を発現するに到る。本研究は人癌とくにヒト固型癌の自家T細胞による免疫学的癌抗原認識、拒絶の分子機構を明らかにすることを目的とする。本年度の成果を要約する。 1)日本人に多い胃癌・食堂癌の腫瘍内浸潤リンパ球からIL-2にて、自家癌特異的キラーT細胞株およびヘルパーT細胞株を樹立した。抗HLA抗体による阻害活性から、癌抗原ペプチドの提示分子が、自己MHC分子であるHLA-A31,HLA-12601であることが証明された。さらに、酸処理によるHLA分子結合ペプチド画分の精製に成功した。 2)自家癌反応性キラーT細胞株のT細胞レセプターusageを検討し、TCRα,TCRβ鎖cDNAクローンを単離し、一次構造を決定した。 3)癌細胞表面に多量に発現する癌遺伝子産物(c-erbB2)や癌化に伴い発現する糖鎖抗原に対し、宿主抗癌免疫活性を誘導する方法を開発した。 以上により、人癌の免疫遺伝子治療に向けた癌抗原ペプチドの同定法や癌特異的免疫能の移入についての知見の集積がなされ、今後の展開の基礎が確立された。
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