リザーバー遺伝子を用いた発癌の予防的治療の基礎研究
Project/Area Number |
06282207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
三浦 直行 秋田大学, 医学部, 助教授 (40165965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末松 佐知子 大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 研究員 (50250345)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | Rb蛋白 / HNF-1 / トランスジェニックマウス / リン酸化 / がん治療 / cdk2キナーゼ |
Research Abstract |
ヒトRb遺伝子は米国Dr.W.F.Benedictより供与を受けた。これを肝臓、腎臓、小腸で発現する9kbpからなるHNF-1(Hepatocyte Nuclear Factor-1)遺伝子プロモーターの支配下に置いたコンストラクトを作った。まず、9kbpのHNF-1遺伝子プロモーターの有効性を確かめるため、レポーター遺伝子としてLacZを組み込んだコンストラクトを作った。これを、肝臓由来のHep G2細胞、Hep 3B細胞、非肝臓のP19細胞、Hela細胞などに遺伝子導入した結果、9kbpのHNF-1遺伝子プロモーターは肝臓由来細胞だけに発現させることが判明した。次に、このプロモーターの支配下にヒトRb遺伝子を込み込んだコンストラクトを作り、Hep G2細胞に遺伝子導入をしてRb蛋白の解析を行った結果、正しく分子量110kDaの蛋白が発現していることが判明した。さらに、cdk2様kinaseでリン酸化される12個のセリンまたはスレオニンをアラニンに変異させた変異型Rb遺伝子を同じプロモーターの支配下に組み込んだコンストラクトを作った。これをHep G2細胞に遺伝子導入してRb蛋白を解析した結果、正しく分子量110kDaの蛋白が産生され、またSV40のT抗原と結合することが明らかになった。以上の結果を踏まえて、(HNF-1プロモーター+正常Rb)コンストラクトをマウス受精卵に微小注射してトランスジェニックマウスを作製しつつある。また、(HNF-1プロモーター+変異型Rb)コンストラクトもマウス受精卵に注射してトランスジェニックマウスを作製しつつある。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)