放射性同位元素(RI)標識モノクローナル抗体を用いた腫瘍特異的な癌治療法の開発
Project/Area Number |
06282208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部, 教授 (10115800)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 放射性同位元素 / モノクローナル抗体 / がん治療 / 肺小細胞癌 / 卵巣癌 / レニウム-186 |
Research Abstract |
放射線感受性の高い肺小細胞癌、卵巣癌をモデルとして、放射性同位元素(RI)標識モノクローナル抗体を用いる画像診断を行うとともに、RI標識抗体を用いた腫瘍特異的な癌治療法開発の基礎的検討を行った。本学倫理委員会の許可、患者のインフォームドコンセントを得た後、5例の肺小細胞癌患者に、テクネシウム-99mで標識した神経細胞接着因子(NCAM)に対するモノクローナル抗体を投与。その安全性、体内動態、腫瘍集積性を検討した。モデル動物での結果と著しく異なり、ヒトではテクネシウム-99m標識抗NCAM抗体は速やかに血中から消失し、腫瘍への集積はわずかであった。投与した抗体がヒトの抗原と反応したためと考えられ、用いた抗体は肺小細胞癌治療には適さないと推定された。 卵巣癌の腫瘍マーカーCA125に対する抗体を同じ方法でテクネシウム-99mで標識。卵巣癌患者に投与したところ、卵巣癌への集積が認められた。今後さらに細胞障害性の強いRI標識抗CA125抗体による卵巣癌治療の検討を行う予定である。 レニウム(Re)-186は癌の治療に最も適した核種である。日本原子力研究所より提供されたレニウム-186を用いて、まずレニウム-186EHDPを合成。動物でその体内分布を求めたところ、レニウム-186EHDPは体内で安定しており、骨への集積が確認された。レニウム-186はガンマ線とベータ線を放出するため、その体内分布を画像化するとともに、腫瘍への放射線吸収線量を計算し、治療前に治療効果を推定することができる特徴を有する。従ってレニウム-186EHDPは悪性腫瘍の骨転移による骨痛の治療に有用と考えられる。しかしレニウム-186によるモノクローナル抗体の標識は、レニウム-186の比放射能が低いため、標識は不安定で、今なお成功していない。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)