遺伝子導入による癌の制癌剤感受性の増強とその癌化学療法への応用
Project/Area Number |
06282223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
谷川 允彦 福井医科大学, 医学部, 助教授 (00111956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 秀則 福井医科大学, 医学部, 助手 (00199291)
下松 谷匠 福井医科大学, 医学部, 助手 (00187486)
村岡 隆介 福井医科大学, 医学部, 教授 (10026924)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | Thymidine摂取能 / 増殖活性 / Thymidine Kinase / Thymidine Phosphorylase / PD-ECGF / Doxifluridine / 感受性増強遺伝子 / Bystander効果 |
Research Abstract |
我々は胃癌・大腸癌の症例を対象にしてそれぞれの癌細胞のThymidine摂取能が患者予後規定因子として機能することを単変量・多変量解析により明らかにした。そこで、ピリミディン代謝に関与するThymidine Kinase(TK),Thymidine Phosphorylase(TP)に注目して本研究を施行した。1.腫瘍組織内TK活性と腫瘍増殖活性の関連:消化器癌、肺癌など合計42腫瘍標本を対象に測定して対比したが、両者には全く相関性が認められず、病期の進行とともにTK活性が上昇すると報告されている乳癌や悪性増殖性血液疾患などの成績と矛盾した。Thymidine代謝はTPの触媒作用も関与しており、そこで腫瘍組織内TP活性をあわせて検討した。2.腫瘍組織内TP活性の測定:腫瘍組織の上清にThymidineを添加して生成されるThymine量を吸光度により求めて測定した。肺癌、胃癌、大腸癌など18標本の新鮮腫瘍を対象にしてその腫瘍近傍の正常組織も併せて検討して、腫瘍組織内でより高いことが確認された。また、5FUおよびDoxifluridine(5'DFUR)感受性を検討したところ、5FUには弱いものの5'DFURについては強い正の相関関係を見いだした。以上のことから腫瘍のピリミディン代謝においてTPが重要な役割を担っていることが示唆された。3.PD-ECGF cDNAの癌細胞への導入によるピリミディン系抗癌剤の感受性増強:TPは近年PD-ECGFとの相同性が確認されたが、そこでPD-ECGF cDNAをプラスミドベクターpcDNA3に挿入してCell lines(F2408,PC-3,PC-9,B16黒色腫)にトランスフェクトとして5FUおよびDoxifluridine(5'DFUR)感受性をMTT Assayにより判定した。PD-ECGF cDNA導入F2408細胞は47倍のTP活性の上昇を示し、その薬剤感受性は5FU、5'DFURそれぞれについてx10,x300の感受性増強を認めた。また、Bysander効果が認められることも確認できており、今後の治療研究への展開の可能性が示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)
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[Publications] Tanigawa,N.,Masuda,Y.,Shimomatsuya,T.,Fujii,H.,Muraoka,R.,Tanaka,T.: "Thymidine uptake in vitro as prognostic indicator for primary gastric cancer." Cancer. 72. 2883-2888 (1993)
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