前立腺癌に特異的な新規腫瘍マーカーの開発およびその分子病態学的研究
Project/Area Number |
06282225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
鈴木 宏治 三重大学, 医学部, 教授 (70077808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 辰弥 三重大学, 医学部, 助手 (00242959)
井戸 正流 三重大学, 医学部, 講師 (90167263)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | プロテインS / プロテインC / 血栓形成阻止 / 機能ドメイン / EGFドメイン / 組換え蛋白質 / 分子間相互作用 / プロテインC凝固制御系 |
Research Abstract |
近年、我国においても前立腺癌の発生率は増加の一途にあり、その的確な検査診断法の開発は、重要かつ緊急な社会的要請である。現在、前立腺癌の腫瘍マーカーとしては、前立腺特異抗原(prostate specific antigen:PSA)が用いられ一定の評価を得ているが、血清PSA値のみでは良性の前立腺肥大症と早期の前立腺癌との鑑別は難しい。一方、申請者らはこれまで、血液凝固制御因子の活性化プロテインC(APC)の血漿インヒビターとしてprotein C inhibitor(PCI)を発見してきたが、最近、精漿中に大量に存在するPSAがPCIとの複合体として存在することが明らかになった。そこで、本年度は、前立腺癌患者の血漿中にPSA-PCI複合体が存在するか否か、もし存在すれば、このPSA-PCI複合体が前立腺癌患者と前立腺肥大症患者の鑑別に用いれるかどうか、について検討を行った。本年度は、先ずPSA-PCI複合体の酵素免疫学的測定法(ELISA)を開発し、精漿中および血漿中の複合体濃度を測定した。その結果、血清中のPSA-PCI複合体濃度は前立腺癌患者よりも前立腺肥大症患者でより高値傾向にあることを認めた。しかし、PSA-PCI複合体は血漿中では測定感度以下であった。この結果の意義については不明であり、より高感度の測定法の開発が必要と考えられ、現在開発を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)