ヒト神経芽腫細胞増殖抑制因子の分子作用機構と神経芽腫治療の可能性
Project/Area Number |
06282253
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
加藤 泰治 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (60094364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 清文 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (70212462)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | 神経芽細胞腫 / アストロサイト / アストロサイトーマ / NGIF / 増殖抑制 / 神経芽腫細胞抑制因子 |
Research Abstract |
脳神経系での「液性因子によるニューロン・グリア相関」の研究を進める中、当該研究者らはラットグリアがマウス神経芽腫細胞の増殖を特異的に抑制するタンパク性因子(神経芽腫細胞増殖抑制因子:r-NGIF)を多量に産生していることを見い出した。今年度はヒト神経芽腫細胞増殖抑制因子(h-NGIF)の精製を試みた。当該研究者らの研究室で樹立したアストロサイトーマ(NAC-1)の無血清条件培養液を大量に調製し、エコノQ、エコノCM、スーパーロース120カラムを用い、ヒト神経芽腫細胞(TGW)の細胞増殖抑制活性を基準にして精製を試みた。活性は第3のカラムステップで消失し、条件培養液からの精製は困難と判断し、平行して検討してきた分子生物学的手法に切り替えることとした。つまり増殖相に発現が多く静止相に少ないh-NGIF発現量の差を利用した、ディファレンシアルハイブリダイゼーション法あるいはディファレンシアルディスプレイ法を用いてh-NGIFcDNAをクローニングすることにした。現在、増殖相と静止相のNAC-1細胞からそれぞれのcDNAライブラリーを作成することができ、増殖相特異的に発現するcDNAクローンを選択中である。えられたクローンをすべて塩基配列決定するとともに、プラスミドcDNAを直接発現ベクターに組みかえて、大腸菌あるいはCOS細胞にトランスフェクトし、発現されるタンパクの細胞増殖抑制活性を基にh-NGIFcDNAをクローニングする方法も試してみる。現在の生物活性測定法(TGWの細胞増殖抑制活性)はタンパクの直接発現法でも十分クローニングできる感度を持ち合わせている。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)