Project/Area Number |
06283230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University (1995) The Institute of Physical and Chemical Research (1994) |
Principal Investigator |
花岡 文雄 (1995) 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (50012670)
菅澤 薫 (1994) 理化学研究所, 細胞生理学研究室, 研究員 (70202124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須藤 龍彦 理化学研究所, 研究員 (30260227)
益谷 央豪 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (40241252)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥25,000,000 (Direct Cost: ¥25,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥14,000,000 (Direct Cost: ¥14,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥11,000,000 (Direct Cost: ¥11,000,000)
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Keywords | DNA複製 / DNA修復 / 無細胞系 / 阻害剤 / 抗がん剤 / サポニン / フォスファターゼ / スクリーニング |
Research Abstract |
研究代表者と研究分担者は、DNA複製系及び修復系をターゲットとした新規抗がん剤の開発を目指して、以下に述べる研究を行なった。(1)前年度に引き続いて、既に確立されているSV40DNAの無細胞複製系、及び紫外線照射したSV40ミニ染色体を鋳型とする無細胞DNA修復系を用いて、100種ほどの放線菌培養上清から新たなDNA複製、及び修復阻害剤のスクリーニングを行なった。その結果、有意な阻害効果を示すサンプルを複数個、得ることが出来た。その中でDNA修復に阻害を示す4サンプルについて、DNAの損傷部位の上流および下流側に一本鎖切断を入れる反応を調べたところ、いずれもこの切断反応を阻害し、これらのサンプルがヌクレオチド除去修復反応の初期段階を阻害する活性を有していることが判明した。このステップの阻害剤は、これまで全く報告がなく、新規阻害剤の分離が期待される。(2)前年度までにDNA複製を強く阻害するものとして精製を行なっていたRK606については、構造決定の結果、大豆サポニンの一種、soyasaponin IIであることが判明した。類縁化合物のDNA複製阻害活性を比較したところ、アグリコン部分の他に、糖鎖の部分の構造も重要であること、また糖が3つ、分岐しない形で存在していると阻害活性が高いことが示された。DNA複製を阻害する化合物と、ワクシニアウイルスのdual-specific phosphatase,VH1フォスファターゼのヒトホモローグであるVHRフォスファターゼの阻害を示す化合物とが類似のスペクトルを示すことから、RK606の標的分子がフォスファターゼである可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)