接着分子による白血球、がん細胞と内皮細胞間相互作用とその分子機構
Project/Area Number |
06283233
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮坂 昌之 大阪大学, 医学部, 教授 (50064613)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 稔之 大阪大学, 医学部, 助手 (30217054)
川島 博人 大阪大学, 医学部, 助手 (50260336)
後藤 満一 大阪大学, 医学部, 助教授 (50162160)
|
Project Period (FY) |
1994 – 1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥24,000,000 (Direct Cost: ¥24,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥12,000,000 (Direct Cost: ¥12,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥12,000,000 (Direct Cost: ¥12,000,000)
|
Keywords | 接着分子 / CD44 / L-セレクチン / アポトーシス / Fas / シグナル伝達 / 癌転移 / 転移 / 内皮細胞 |
Research Abstract |
1.がん細胞の転移には転移組織へのがん細胞の接着が重要である。この接着に関与する接着分子の構造的改変を行なうことにより、がん細胞に選択的に細胞死を誘導することが可能かについて検討した。まず、がん細胞転移に関与するといわれるCD44分子の細胞内領域を細胞死誘導遺伝子Fasの細胞内領域と組み替えた人工接着分子を作製、強制発現させ、この分子を介してがん細胞を刺激をすると、選択的に細胞死が誘導された。2.同様にL-セレクチンの細胞内領域をFasの細胞内領域と組み替えた接着分子においても、同様な効果が認められた。すなわち、細胞接着のシグナルを細胞死のシグナルに変換することができた。3.CD44の新規リガンドの同定について:CD44は免疫系細胞に広範に発現する接着分子であり、ヒアルロン酸に対するレセプターとして知られる。この分子はリンパ球のホ-ミングレセプターの一つとしても知られる。造血系機能、がんの転移などさまざまなプロセスに関与するとされているが、果たしてヒアルロン酸を認識してこのような生物学的反応に関与しているのかは不明である。そこでわれわれは、CD44の生物学的に重要なリガンドを同定することを目的に、可溶性CD44分子を作成し、リガンドの探索を行なった。その結果、キラーT細胞内顆粒に存在するプロテオグリカンであるセルグリシンがCD44に強い結合性をもつことを発見した。現在、がん細胞転移におけるCD44・セルグリシン相互作用の意義について検討している。
|
Report
(2 results)
Research Products
(10 results)