Project/Area Number |
06353006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物・生体工学
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
松永 是 東京農工大学, 工学部, 教授 (10134834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早出 広司 東京農工大学, 工学部, 助教授 (10187883)
白岩 善博 新潟大学, 理学部, 助教授 (40126420)
和泉 好計 鳥取大学, 工学部, 教授 (40026555)
都筑 幹夫 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (70155430)
山口 勝己 東京大学, 農学部, 教授 (50011896)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | マリンバイオテクノロジー / マリンバイオエンジニアリング / マリンバイオミネラリゼーション / マリンバイオリアクター / 海洋天然物 / マリンバイオレメディエーション / 独立栄養生物 / 従属栄養生物 |
Research Abstract |
海洋生物資源の有効利用を目指したマリンバイオテクノロジーに関する近年の目ざましい研究成果は、マリンバイオテクノロジーを基軸とした新しい産業基盤の可能性を示唆するにいたっている。本研究は、マリンバイオテクノロジー研究によって見いだされてきた新たな海洋資源の効率的な工学的応用、マリンバイオエンジニアリング、を展開するための基礎を見いだすことを目的に進められた。本研究ではマリンバイオミネラリゼーション(岡崎、白岩)、マリンバイオリアクター(松永、平野)、海洋天然物生産プロセス(山口、村上)、海洋微生物工学(早出、梶原、久保)、マリンバイオレメディエーション(熊沢、都筑、和泉、大森)の5項目について、各分野における新進気鋭の研究者から構成されるワーキンググループによって調査、検討をおこなった。その結果、一次生産者としての微細藻類をはじめとする海洋に生息する独立栄養生物、ならびに一次生産者および人造的な海洋投棄化学物質を資化分解する従属栄養生物の分子レベルからの詳細な検討が必要であることが明きらかとなったとともに、これらの海洋生物と海洋環境との密接な関わりが未だに把握されていないことが浮き彫りにされてきた。すなわち海洋生物は様々な海洋環境の影響を受けて生息しているが、また逆にその生命・生産活動において生活している場の環境を変え、海洋化学環境さらには地球環境にも大きな影響を及ぼしている。このような海洋生物を介して循環し海洋生物が海洋環境を規定し得る分子、海洋生物生育を制御する分子を明らかにすることにより、前述の独立栄養・従属栄養生物の分子生物学的解析に基づく工学的展開が達成されるものと期待される。以上を鑑み、さらに、化学の立場から海洋環境を把握する海洋化学環境、および、海洋生物と海洋化学環境の関わりをシステム工学的立場から評価することの重要性を認識し、本総合研究を基盤として、「海洋化学環境」、「海洋生物分子工学」および「海洋分子システム工学」の3つの研究課題から構成される平成8年度発足重点領域「海洋分子工学の基礎研究」(代表;宮地重遠、東海大学)を申請するに至った。
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