Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 康行 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (40063250)
川那部 浩哉 京都大学, 生態学研究センター, センター長 (60025286)
巌佐 庸 九州大学, 理学部, 教授 (70176535)
大沢 雅彦 千葉大学, 理学部, 教授 (80092477)
加藤 栄 東邦大学, 理学部, 教授 (50011515)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
IGBP(地球圏・生物圏国際協同研究計画)のコアプロジェクトGCTE(地球変化と陸域生態系)を推進すること,および,わが国のイニシアティブにより提案され採択されたGCTEコアリサーチTEMA(モンスーンアジア陸域生態系に及ぼす地球変化のインパクト)の実施計画を策定しこれを推進することを目的に調査研究を行った。このために日本学術会議地球環境研究連絡委員会IGBP専門委員会の下にGCTE小委員会を設置した.小委員会の任務を(1)国際協同研究TEMAを推進すること,(2)新しいコアリサーチを提案すること,(3)GCTEリージョナル/ナショナルリサーチの組織化と国際対応とした.またGCTE小委員会の下にTEMA推進委員会を設け,計5回会合をもち,次の成果を得た. (1)文部省・農林水産省・環境庁・科学技術庁等の研究機関で実施されている東アジアモンスーン地域の陸域生態系研究の現状を調査した.その結果,環境庁地球環境研究総合推進費によるマレーシアキナバル山の熱帯林研究と文部省総合研究(A)その他による屋久島の照葉林研究を当面のTEMA研究とすることにし,これをGCTE-CPO(コアプロジェクトオフィス,キャンベラ)に報告した.キナバル山の研究計画を策定した. (2)地球変化が森林生態系に与える影響および地球環境にフィードバックする機構を明らかにするための新しい研究課題・研究方法として「林冠の自律形成機能」に着目した.これが森林系機能の加速化のメカニズムの中心にあるとし,今後重点的に研究をすすめる必要があるとの結論に達し,文部省に平成8年度発足重点領域研究「森林系機能の加速化メカニズム」を申請した.また,文部省科学研究費補助金総合研究(A),環境庁地球環境研究総合推進費による研究計画を策定した. (3)1994年5月開催の第1回GCTE研究会議(ウッズホール)および8月開催のGCTEワークショップ(バ-ゼル)に出席し研究発表をする準備を行った. (4)平成5年9月東京で開催した国際シンポジウムTEMAのプロシ-ディングズを編集した.これは1995年に国際学会誌Vegetatioの特別号として出版される予定である.
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