Project/Area Number |
06354006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
渡邉 悟 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (00021361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 雅道 宇宙科学研究所, 助教授 (60107480)
池永 満生 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (70025378)
菅 洋 東北大学, 遺伝生態研究センター, 教授 (00124587)
河崎 行繁 三菱化学生命科学研究所, 主任研究員
高橋 景一 国際基督大学, 教養学部, 教授 (40011481)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 宇宙環境 / 生物衛星 / 微生物 / 小動物 / 植物 / クローン寿命 / 重力感受 / 無重力順応 |
Research Abstract |
長期宇宙環境滞在の研究手段としての生物衛星計画は、平成3年8月に本総合研究(B)の研究分担者を中心として結成し、第1回の生物衛星研究会を宇宙科学研究所において発足し、同年9月には名古屋大学において小型衛星研究会と合同で生物衛星シンポジウムを開催した。以後、生物が宇宙環境に長期間にわたり暴露されたときに生ずる生体への影響を研究し、殊に無重力と放射線の影響を対象に考えて研究の主目標として調査研究を進めて来た。本総合研究(B)の研究班ではさらに微生物、微小動物、植物の各研究分野から生物衛星への可能性と実験の提案を主体とした調査研究が行われた。 宇宙環境下における微生物の成長と変動と新しい検出方法の研究について河崎が報告し、原生動物(ゾウリムシ)のクローン寿命の解析について最上が報告、ゾウリムシの重力応答の研究については高橋、村上が報告、ショウジヨウバエの突然変異発生率と宇宙放射線の関係を調べた池永の研究報告、過去の生物衛星実験として旧ソ連のコスモス衛星を用いたラットの実験についての渡邉の報告、ラットの皮膚の細胞培養の抗癌生蛋白質の挙動についてIML-2のスペースシャトル実験の結果についての大西の報告、同じくIML-2実験の金魚無重力順応の実験結果について高林、SL-J実験の鯉の無重力順応の実験結果について森がそれぞれ報告し、更に植物の擬似微小重力下における形態形成、成長、分化について山田および神坂が、生物衛星の工学的な検討について山下が、閉鎖生命維持システムの開発について大坪が報告した。 以上の研究報告は長期宇宙環境滞在による生体への影響を様々な角度から捕らえた研究成果であり我が国の宇宙生物研究体勢の最先端を成すものである。
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