病室・病棟環境におけるニオイの発生要因と患者の居住性に関する研究
Project/Area Number |
06451128
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Nursing
|
Research Institution | College of Nursing Art and Science, Hyogo |
Principal Investigator |
根本 清次 (根元 清次) 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (40218277)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 裕子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (70094753)
鵜山 治 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (00185076)
櫻井 利江 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (80254473)
勝田 仁美 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (00254475)
川口 孝泰 兵庫県立看護大学, 看護学部, 講師 (40214613)
|
Project Period (FY) |
1994 – 1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1996: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 1995: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | ニオイ / GC / MS / 病室 / インドール / 褥瘡 / ガスクロマトグラフ / 質量分析 / 嗅覚 / オルファクトメータ / ニオイ物質 / 病床環境 / 低分子物質 / 有機酸 / 病室環境 / 官能試験 / オルファクトメーター / 悪臭物質 / 適応化 |
Research Abstract |
看護領域におけるニオイ対策の大きな課題として、患者の発するニオイの究明がある。癌や褥瘡などで特有なニオイを発する患者の存在は知られるが、ニオイについての物質的理解は進んでいない。本年度は身体から放出されるニオイの代表として"体臭"を想定し、その原因となるヒトの皮膚上の物質を測定した。さらに、臨床の現場より提供を受けたニオイを有する患者の試料を分析し、両者の関係について考察した。 健康な女子学生について脱脂綿に浸したアセトン10mlを用いて、皮膚を拭い、ガラス容器に密閉後、-40度で保管した。採取は通常生活下に入浴後24時間後におこない、背部、腋下、足部の3部位で採取した。 さらにニオイを有する患者試料として仙部褥瘡浸出液の付着した交換ガ-ゼ、腹部癌患者ドレーン内液などについて臨床の場より提供を受けた。すべての試料はジエチルエーテルで抽出した後、四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計を用いて分析した。 健康なヒトの皮膚上では長鎖の脂肪酸等が見られ、入浴後24時間ではニオイの強い短鎖の脂肪酸はみられなかった。一方、褥瘡患者の試料よりニオイ物質とみられるindole化合物が検出されたことは"腐敗臭"あるいは"下水臭"に近いニオイがした、との臨床の情報と一致している。またindole化合物は健康者にはみられず、炎症・細菌感染など褥瘡の病態に依存するものと考えられる。 一方、患者のニオイ認知に関する基礎研究の目的で、標準的なニオイ物質の官能試験を学生60名について実施した。短鎖有機酸やindole化合物などより想起するイメージは不快を示すものの、具体的に想起するニオイ状況は"卵の腐ったニオイなど教科書的な記述が目立ち、ニオイ体験の場面の減少が示唆された。
|
Report
(3 results)
Research Products
(2 results)