Project/Area Number |
06452368
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Irrigation, drainage and rural engineering/Rural planning
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
鳥山 晄司 島根大学, 農学部, 教授 (80026450)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
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Keywords | 大山ローム / 蒜山ローム / 圧密係数 / 強度増加率 / 剪断試験 / ロームの乾燥 / ロームの吸水 |
Research Abstract |
中国地方の農業土木の分野で現在、工事中の現場から大山ロームと蒜山ロームを入手して、これについての圧密実験と剪断試験を行なった。このうち、圧密試験は終了したが、剪断試験は現在も継続中である。 圧密試験より、両ロームとも設計に用いる圧密係数Cvは1×10^<-3>cm^2sec≒1×10^<-2>m^2/dayとすればよいこと、乾燥によって圧密特性はある程度の改良ができることを示した。しかし、大山ロームと蒜山ロームでは圧縮性や透水性でかなりの差があること、大山ロームでは圧密後も残留間隙圧が測定され、これが現場での圧密に影響する可能性を指摘した。 剪断試験は自然含水比の他、乾燥による施工性の改良を考慮して、やや乾燥させた試料土に対しても実験を行なった。この結果、圧密による強度増加率ΔCu/Δpは自然含水比でも0.25は十分に期待できること、乾燥によってΔCu/Δpは増加する降雨や地下水の流入や浸透によってロームが吸水した場合、ΔCu/Δpは減少して自然含水比の値近くまで低下することが明らかになった。これより、ロームの剪断試験を行なわずに盛土の段階盛土による設計を行なう場合、ΔCu/Δp=0.25とすれば、安全な強度増加を見込めることを指摘した。また、有効応力での強度定数のうちc′は乾燥につれてやや増加し、φ′は乾燥によっやや減少する。しかし、吸水すると、自然含水比のc′,φ′の値に近くなる。このため、ロームの乾燥は施工性の改良を主目的にするほうが、現実の設計においては安全側の考え方であることを示した。 これらの結果を基に、ロームを用いた盛土のより合理的な設計が可能になるものと考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)