Project/Area Number |
06453148
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
高分子合成
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
遠藤 剛 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (40016738)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木原 伸浩 東京工業大学, 工学部, 助手 (30214852)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
|
Keywords | 環状カーボナ-ト / アルキル金属ハライド / エポキシ / 二酸化炭素 / アミン / グリシジルメタクリラート / ジチオカーボナ-ト / イソシアナ-ト |
Research Abstract |
我々は、安価なアルカリ金属ハライドを触媒とすることによりエポキシが二酸化炭素と常圧で定量的に反応して5員環カーボナ-トを与え、これがアミンと選択的に速やかに反応することを見いだしている。代表的なエポキシ基を有するモノマーであるグリシジルメタクリラートは二酸化炭素と定量的に反応し、対応する5員環カーボナ-ト構造を有するモノマーを与え、その重合によって期待された5員環カーボナ-ト構造を有するポリマーが得られた。一方、ポリグリシジルメタクリラートと二酸化炭素との高分子反応も定量的に副反応を伴うことなく進行した。高分子反応による二酸化炭素との反応は溶液中だけでなく固相でも、触媒となる四級アンモニウム塩を共重合したポリマーでも可能であることを見いだした。さらに、二酸化炭素の代わりにその同族体である二硫化炭素を用いても5員環ジチオカーボナ-トの合成、5員環ジチオカーボナ-ト構造を有するモノマー、ポリマーの合成が可能であることを明らかにした。5員環カーボナ-トが定量的にアミノリシスを受けることから、このようにして得られた5員環(ジチオ)カーボナ-ト構造を有するポリマーのアミノリシスを検討し、いずれも速やかに定量的にアミノリシスを受ける高反応性ポリマーとして利用可能であることを明らかにした。さらに、二官能性5員環カーボナ-トとジアミンとの重付加反応を検討したところ、水酸基を有する高分子量のポリウレタンが得られ、これも、イソシアナ-ト、金属アルコキシドなどと速やかに反応する反応性ポリウレタンとして利用可能であることを明らかにした。光学活性な5員環カーボナ-ト構造を有するポリマーは、高度に配向することが期待される。光学活性エポキシと二酸化炭素の反応は、光学純度を保持したまま立体保持で進行することを明らかにした。
|