プロスタグランジンI_2受容体の脳内局在と中枢作用
Project/Area Number |
06454183
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Osaka Bioscience Institute |
Principal Investigator |
渡辺 恭良 財団法人大阪バイオサイエンス研究所, 第3研究部, 研究部長 (40144399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾上 浩隆 財団法人大阪バイオサイエンス研究所, 第3研究部, 研究員 (80214196)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥7,600,000 (Direct Cost: ¥7,600,000)
Fiscal Year 1994: ¥7,600,000 (Direct Cost: ¥7,600,000)
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Keywords | プロスタグランジンI_2 / 受容体 / 中枢作用 / 脳 / オートラジオグラフィー |
Research Abstract |
[^3H]イロプロストと[^3H]イソカルバサイクリンの2種のプロスタグランジン(PG)I_2受容体の安定アゴニストを用いて、ラット脳凍結切片でインビトロオートラジオグラフィーの手法で受容体のマッピングを行った。その結果、PGI_2受容体は、視床の諸核、扁桃核、海馬、大脳皮質の一部、および脳幹の孤束核・三叉神経脊髄路核尾側・脊髄後角第1・2層に局在することが明らかになった。この受容体の局在は、PGI_2受容体の局在と異なること、生後発達初期にはもう脳で発現していることが判明した。また、神経切断や神経結紮実験により脳幹部孤束核に局在する受容体は、結節核等の脳外部で産生されて輸送されているものであることが判明した。一方、視床などに局在し中枢神経型と目されるPGI_2受容体は、[^3H]イロプロストより[^3H]イソカルバサイクリンでより多く見られるので、スキャッチャードプロット解析を行ったところ、中枢神経型(視床、線条体等)では、[^3H]イソカルバサイクリンで高親和性、[^3H]イロプロストで低親和性の結合を示し、抹梢神経型(孤束核、脊髄等)のものとは異なる特異性を示すことが判明した。6-ハイドロキシドーパ及びカイニン酸を用いた片側線条体の破壊実験では、このPGI_2受容体が、ドーパミン終末以外のニューロンに存在することが明らかになった。脳でのこれらの発現から考えられる中枢作用について、現在、電気生理実験を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
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