Project/Area Number |
06454282
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
山村 隆 国立精神・神経センター, 神経研究所・疾病研究第6部・第1研究室, 室長 (90231670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 誉之 国立精神, 神経センター・神経研究所・疾病研究第6部, 流動研究員
国下 龍英 国立精神, 神経センター・神経研究所・疾病研究第6部, 室長 (40167383)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 多発性硬化症 / 自己免疫疾患 / 自己免疫 / スーパー抗原 / T細胞ワクチン / 免疫寛容 / 脱髄疾患 |
Research Abstract |
多発性硬化症(MS)の再発にスーパー抗原の関与する可能性が考えられている。我々は細菌性スーパー抗原SEB存在下にPLPペプチドで患者末梢血単核球(PBMC)を刺激し、PLPペプチド特異的な増殖応答がみられるか検討したところ、一部の症例でPLP反応性が顕著になる傾向が見られた。一方、MSの回復・寛解機構にT cell receptorに対する抗イデイオタイプ応答の関係することが示唆されている。つぎにTCR Vβ5、Vβ2のCDR2領域に相当するペプチドを合成し、患者PBMCのそれぞれのペプチドに対する反応を調べた。しかし、有意な増殖反応はみられず、ペプチド特異的なT cell lineも樹立できなかった。我々は最近、マウスの脳炎誘起性T細胞クローンがMBPだけでなく、PLPやTCRペプチドに多特異性(polyreactivity)を示すことをはじめて明らかにした(投稿中)。患者PBMCをPPDで刺激してT cell lineを樹立したところ、そのうちの一部がPLP95-116残基に交差反応性を示すことを見いだした。この結果は、感染が引き金になることの多いMSの再発に、polyreactiveなT細胞が関与している可能性をはじめて示した。これらの発見は、MSの再発予防法の確立、再発予防ワクチンの作成などに大きな示唆を与える。今後、polyreactiveなT細胞クローンを樹立して、その抗原認識機構の詳細を明らかにする必要がある。
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