ジェネレータ産生核種Cu-62を用いるポジトロンCT検査の開発し臨床応用
Project/Area Number |
06454324
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小西 淳二 京都大学, 医学部, 教授 (70026970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤林 康久 京都大学, 薬学部, 助教授 (50165411)
米倉 義晴 京都大学, 医学部, 助教授 (60135572)
玉木 長良 京都大学, 医学部, 講師 (30171888)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥6,700,000 (Direct Cost: ¥6,700,000)
Fiscal Year 1994: ¥6,700,000 (Direct Cost: ¥6,700,000)
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Keywords | ポジトロン断層法 / Cu-62 PTSM / ジェネレータ / 脳血流 / 心筋血流 |
Research Abstract |
ポジトロン断層法(PET)は脳や心筋の局所の血流・代謝の定量的測定に極めて有効な情報を提供できる。しかしそのためには院内サイクロトロンにて薬剤を自家合成する必要がある。この点ジェネレータ産性核種を用いればサイクロトロンなしに簡便にPET検査を施行することができる。本研究ではジェネレータ産性核種のひとつCu-62を用いて脳や心筋の血流評価を行い、本検査法の妥当性と臨床的有用性について検討した。ここで用いたのはZn-62/Cu-62のジェネレータで、グリシン溶液として溶出されたCu-62をPyruvaldehyde methy-l thiosemicarbazone(PTSM)に標識し、臨床例で脳および心筋の血流分布像をPETで撮像した。投与後血液からの洗い出しは速やかで経時的に採血してアクタノール抽出した放射能カウントから入力関数を算出することができた。脳および心筋への集積は良好で、投与2分後以降には臓器からの洗い出しはほとんどなかったため、マイクロスフェアモデルを用い、摂取率を補正して臓器の血流量を算出した。脳ではO-15標識水を用いた血流分布像とよく一致し、かつ算出された脳内の血流量ともよく相関した。心筋ではN-13アンモニアを用いた心筋血流分布像とよく一致し、心筋血流量とよく相関した。しかしCu-62 PTSMを用いた心筋血流評価の場合には、肝臓への高い集積のため下壁の集積の判定に苦慮する場合のあったこと、また薬剤負荷で心筋血流量を増大させた場合に摂取率の低下のためにN-13アンモニアで得られた心筋血流量と一致しなくなるなどの問題点も明らかとなった。ジェネレータ産生核種のひとつCu-62を用いた血流イメージングは簡便に血流分布像が得られるだけでなく、定量評価にも有効で、将来性の高い検査法と考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)