誘発脳磁場を用いた精神分裂病患者の注意・認知機能障害の検討
Project/Area Number |
06454329
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平松 謙一 東京大学, 医学部(病), 助手 (50218814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑 哲信 東京大学, 医学部(病), 医員
湯本 真人 東京大学, 医学部(病), 助手 (30240170)
福田 正人 東京大学, 医学部(病), 助手 (20221533)
伊藤 憲治 東京大学, 医学部(病), 助手 (80010106)
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Project Period (FY) |
1994 – 1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥6,700,000 (Direct Cost: ¥6,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥5,700,000 (Direct Cost: ¥5,700,000)
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Keywords | magnetometer / event-related magnetic fields / MMF / Md / P300m / N400m / righer cortical function / psychiatric patients / 精神分裂病 / 誘発脳磁場 / N100 / P300 / Nd / 幻聴 / 左側頭葉 / 前頭葉 |
Research Abstract |
本研究の目的は、脳磁図を用いた高次脳機能検査法の確立と、分裂病をはじめとする精神疾患患者への応用である。この目的に従って、これまでに以下の成果を得た。 一側耳には1KHzの純音を、他側耳には2KHzの純音をランダムに呈示する選択的注意課題において、いずれも持続100msの標準刺激と持続50msの低頻度刺激からなる系列で、一方の低頻度刺激を目標として数える課題を遂行させると、標準刺激が注意条件の時と非注意条件の時の各々の誘発磁場の差分から注意関連磁場(Md)が選られ、非注意条件の低頻度刺激と標準刺激の誘発磁場の差分からミスマッチ磁場(MMF)得られることが確認された。MdとMMFおよびN100のダイポールはいずれも側頭葉聴覚皮質内に同定されたが各々異なっていた。 P300磁場は、多数の発生源が想定されるため、単一ダイポールうぃ仮定したモデルではダイポール推定の結果は一致しない。そこで、2ダイポール・モデルで通常の聴覚性オドボール課題とダブル・オドボール課題(低頻度刺激が2回連続するものを数える)のP300磁場のダイポール推定を行った。その結果、海馬に両課題に共通のダイポールが推定された他に、ダブル課題では前頭葉皮質、オドボール課題では頭頂葉皮質に第二のダイポールが存在していた。 N400磁場は対語課題を視覚的に呈示しても聴覚的に呈示しても、ともにダイポールは海馬に推定された。また、無関連対語でも無意味対語でもダイポールの位置はともに海馬であるが、2ダイポール・モデルで解析すると、第一ダイポールはともに海馬に存在するが、第二ダイポールの位置は異なっている可能性が示唆された。 以上のダイポール推定は、その成分の強度が最大の潜時、または推定精度が最も高い潜時を採用しているが、三次元ダイナミック・トポグラフィでダイポールの動きを継時的に追跡すると、一定の時間安定したダイポールを選別でき、それをMRI画像と重ねることにより、複数のダイポール推定の信頼性を高めることができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)