性ホルモン受容体の発現調節と機能からみた骨粗鬆症の分子生物学的病態解
Project/Area Number |
06454335
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
折茂 肇 東京大学, 医学部(病), 教授 (00143438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金木 正夫 東京大学, 医学部(病), 医員
井上 聡 東京大学, 医学部(病), 助手 (40251251)
細井 孝之 東京大学, 医学部(病), 助手 (40240709)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥7,500,000 (Direct Cost: ¥7,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥7,500,000 (Direct Cost: ¥7,500,000)
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Keywords | 性ホルモン受容体 / エストロゲン / 骨粗鬆症 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / ホルモン応答遺伝子 / 遺伝子クローニング / 病態解析 |
Research Abstract |
我々は骨の細胞におけるエストロゲンレセプター(ER)発現とその調節について研究を進め、ヒトおよびマウス骨芽細胞における蛋白質レベルでのERの発現を多角的に確認し、報告した(J.Bone Miner.Res.8,1103-1109,1994)。さらに骨芽細胞におけるERの発現が細胞周期に依存するという新しい知見も得た(Endocrinology 135,782-789,1994)。これらの研究により、エストロゲンの標的器官としての骨の存在がより確固となり、骨のにおけるERの機能が一層注目されてきた。また我々が独自に開発した方法(Proc.Natl.Acad.Sci,U.S.A.90,11117-11121,1993)により、新しいエストロゲン応答遺伝子(Estrogen responsive Finger Protein,efp)をクローン化しているが、最近その染色体座を決定した(Genomics,in press)。さらに破骨細胞におけるアンドロゲン受容体の存在については世界ではじめての報告をした(Calcif.Tissue Int.54,325-326,1994)。加齢に伴う骨量の変化については個人差が大きいことが知られており、遺伝的因子と環境因子の両者が複合的に関与している。環境因子には栄養、運動といった日常生活に密接に関わるものもふくまれ、骨粗鬆症の予防指導の対象となる部分である。これらの予防法を施行する場合、遺伝的因子を具体的にとらえておくことができればより効果的な予防対策が講じられるものと考えられ、我々の研究は骨粗鬆症における遺伝子診断などの形で臨床面での応用をされつつある。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)