Ph'陽性急性白血病の生物学的意義とその集学的治療に関する研究
Project/Area Number |
06454350
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
外山 圭助 東京医科大学, 内科第1講座, 教授 (00051293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮澤 啓介 東京医科大学, 内科第1講座, 助手 (50209897)
大屋敷 純子 東京医科大学, 内科第1講座, 助手 (20191950)
大屋敷 一馬 東京医科大学, 内科第1講座, 講師 (20201387)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | Ph陽性白血病 / BCRIABL |
Research Abstract |
Ph(+)白血病細胞株の樹立 Ph(+)白血病細胞株(TS9;22、YS9;22、OM9;22)を樹立した。YS9;22は3q26染色体転座を同時に持ちEVl1遺伝子発現を認めた。またPh(+)白血病やt(17;19)転座急性リンパ性白血病では高いRAG活性の存在よりPh転座の成因に関与している可能性を示唆しているものと考えた。 p185^<BCR-ABL>の細胞内情報伝達 Ph(+)ALL樹立細胞、白血病細胞株およびマウスIL-3依存性細胞株(H-7)にヒトbcr-abl遺伝子を導入した系では、focal adhesion kinase (p125FAK)のチロシンリン酸化およびそのチロシンキナーゼの活性化が恒常的に認められた。また、BCR-ABL発現細胞を細胞内actin filament の重合を抑制するcytochalacin-Dで処理でFAKの活性化は抑制された。これよりFAKはGAP、RAS、PLC_γ、P13kinase等の細胞内刺激伝達に関与する機能分子とは異なる経路上に位置することが示唆された。 Ph(+)ALL細胞におけるacyclovirの細胞増殖抑制効果 nucleotide analog であるacyclovir(ACV)はOM9;22細胞株の増殖を濃度依存的に抑制し、G0/G1期への集簇(同調)が観察された。以上よりPh(+)ALL細胞のex vivoのpurgingを含む臨床応用を検討中である。 Ph(+)白血病の集学的治療 Ph(+)白血病の集学的治療の一環として、インターフェロン投与前後のinterferon stimulated genes (ISG)の発現を検討した。インターフェロン投与により新にISGが発現した場合は55%、治療前よりISGのみられた場合は43%の細胞遺伝学的反応がみられたことより、インターフェロン投与のモニターとしてのISG発現の経時的検討の重要性が判明した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)