光熱変換免疫分析装置の試作研究-新たな簡易高感度汎用法の開発と実際分析への応用-
Project/Area Number |
06555253
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工業分析化学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
沢田 嗣郎 (1995) 東京大学, 工学部, 教授
澤田 嗣郎 (1994) 東京大学, 工学部, 教授 (90011105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸岡 洋 協和発酵工業(株), 四日市研究所, 主任研究員
原田 明 東京大学, 工学部, 助手 (90222231)
北森 武彦 東京大学, 工学部, 助教授 (60214821)
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Project Period (FY) |
1994 – 1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥12,700,000 (Direct Cost: ¥12,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 1994: ¥9,100,000 (Direct Cost: ¥9,100,000)
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Keywords | 光熱変換分光法 / 免疫分析 / 超微量分析 / 細胞 / レーザー / キャピラリー電気泳動 / 免疫タンパク |
Research Abstract |
医学薬学をはじめ化学関連分野で重要な放射免疫分析法や酸素免疫分析法など従来法の免疫分析法の性能は限界にあると言われて久しく、原理的に新しい免疫分析法が切望されている。我々は光熱変換分光法と新たな抗原抗体反応系を用いた独自の光熱変換免疫分析法(PIA)を創案し、血清でpgレベルの分析に成功し、従来法より1桁以上感度にも優れることを示した。しかし、夾雑物との分離に多大な時間を要し、実用的には課題が残る。本研究では、我々独自の反応系を新たな着想のもとに発展させ、分離系を極力簡単にしてより高感度で実用的なPIAを開発し、臨床試料や法医学的実試料へ適用証することを目的とする。本法は、化学的にも光にも安定でかつ抗体の活性を奪わない金超微粒子をラベルとして標識抗体を試作し、表面を免疫化学的に修飾したポリスチレン微粒子を抗原抗体反応固相、光熱変換分光法を検出法とする。ポリスチレン微粒子を血清などに加えて分析目的の抗原を吸着させ、さらに標識抗体を加えてポリスチレン微粒子上に吸着した抗原に結合させる。3年計画の第1年度では、この手法を活かし、高速高効率の分離と高感度測定を実現させるため、以下の装置を試作した。 (1)分析対象の抗原抗体複合体を吸着している微粒子をキャピラリー電気泳動法を用いて蛋白などの夾雑物や未反応試薬から分析対象の抗原抗体反応体を数分程度で分離する装置を作成した。 (2)分離体の高感度検出器として、我々が開発したレーザー誘起キャピラリー振動法を適用したシステムを製作した。 (3)コンピュータ制御の微動ステージと光学系、信号処理装置を組み込んだPIAシステムを試作した。 (4)免疫グロブリンを標準試料として、システムの性能を評価し、設計通りの性能を確認した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)