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中国・四国地方出土の朝鮮系瓦に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06610381
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 考古学(含先史学)
Research InstitutionOkayama University of Science

Principal Investigator

亀田 修一  岡山理科大学, 理学部, 助教授 (10140485)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1994: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Keywords朝鮮系瓦 / 渡来人 / 中央と地方 / 朝鮮半島直通 / 畿内経由
Research Abstract

本年度、伯耆、因幡、備前、備後、安芸、讃岐、伊予などの現地に赴き、朝鮮系瓦を実際に見学し、実測図作成、拓本採取、写真撮影などを行った。また出土遺跡も現地に訪ね、周辺の遺跡との関係などを実際に見て確認した。一方、関連する資料を調査するため東京や九州、さらに韓国へも出かけた。このような基礎的な作業の中で、これまでの図録や報告書だけでは知り得なかった多くの事柄を知ることができた。
まず、中国・四国地方の瓦はかなりのものが朝鮮系瓦であること、その系譜は高句麗系、百済系、新羅系と多様であること、実際の伝幡においては朝鮮半島から直接工人が来て製作したと考えられるもの、畿内経由のものの両方があることなとが確認できた。そしてその畿内経由の例も、畿内大和政権の中枢部にいた蘇我氏などとの関わりで伝えられたもの、大和政権の周辺部にいた渡来系の氏族たちとの関わりで伝えられたものの両方があることも明らかにできた。つまり地方への瓦の伝幡は、一般的に政権中枢部から地方豪族へ伝えられたと考えられがちであるが、少なくとも中国・四国地方のほとんどの地域の瓦は大和政権中枢部との関係は少なく、朝鮮半島直通のものと大和政権周辺部の渡来系氏族など中小豪族との関わりが深いものが多いことが明らかになった。
ただこれは主に7世紀代のことであり、8世紀に入るとまさに政権中枢部の平城宮系の瓦が各地に展開するようになる。しかしその中にあっても独自性を残した地域が山陰各地域の備後北部である。
以上のように一般的に考えられていた「中央から地方へ」という流れが、中国・四国地方の朝鮮系瓦の検討によって実際には単純ではないことが明らかになったことは今回の研究の大きな成果の一つである。
最後に、今回の調査においては資料の見残しも多数ある。近い将来近畿地方の資料も含めて合せて検討したい。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 亀田修一: "顎面施文軒平瓦に関する覚え書" 近藤義郎先生古稀記念論集. (1995)

    • Related Report
      1994 Annual Research Report
  • [Publications] 亀田修一: "瀬戸内海沿岸地域の寺院と瓦" 瀬戸内海地域における交流の展開. (1995)

    • Related Report
      1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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