Project/Area Number |
06610468
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
その他の外国語・外国文学
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Research Institution | Kobe International University |
Principal Investigator |
松村 淳子 神戸国際大学, 経済学部, 助教授 (10239080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 恒 神戸親和女子大学, 文学部, 助教授 (10148562)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ラサヴァーヒニ- / パーリ / 仏教 / スリランカ / 説話 / 王統史 / 本文批判 / 蔵外文献 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き『ラザヴァーヒニ-』第VII・VIII章の本文校訂の作業を進めた。同時に『ラサヴァーヒニ-』所収のアショーカ王伝承を例にとり、他のスリランカ王統史資料との比較検討を行い『ラサヴァーヒニ-』の源泉資料と関連パーリ文献、特に三蔵註釈文献類との関係を考察し、『ラサヴァーヒニ-』が他の現存文献の単なる焼き直しではないことを確認した。またこの作業により、スリランカ古代王統史の代表作とされる『マハ-ヴァンサ』(『大史』)の構造の一端が解明される可能性を示すことができ、『ラサヴァーヒニ-』が他のパーリ蔵外文献の研究にとって有する価値を確認した。今回ドイツのゲッティンゲン大学インド学仏教学研究所所蔵のシンハラ写本およびパリ国立図書館所蔵のクメール文字写本のマイクロフィルムを取り寄せることができたが、これらの資料は数多い写本中でも古い伝承を反映するものであり、本文確定作業における価値は大であった。さらに最近、東南アジア各地における写本調査が進み北タイ地方やネパールでも新たな写本が発見されたとの報告があったが、これらの写本のマイクロフィルムは未入手であるので、今後入手次第校訂作業に加えたいと考えている。本分のパソコンへのローマ字入力は、底本とするシンハラ文字刊本についてはほぼ終了し、あわせて和訳文を作成しているが、全体の分量が多く約2/3程度まで終了した。校訂作業の済んだ部分についてはなるべく早く出版できるように準備しているが、出版に際しては、ローマ字転写に用いる特殊符号を含むフォントに対応し、精度の高い印刷ができるレーザープリンタを購入することができたので、これによって版下を作成している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)