Project/Area Number |
06610480
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
言語学・音声学
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Research Institution | Kanazawa Technical College |
Principal Investigator |
向井 守 金沢工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (40190839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寿時 広 金沢工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (70259852)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | オーラル・コミュニケ-シヨン / 文法理解度 / 発話意欲 / 聴解能力 / コミュニケ-シヨン反応 |
Research Abstract |
本校2年生より任意に抽出した学生25名を1班として3つの班を形成し、各班を1、2、3班として3人の日本人英語教員が各班に1人づつつき、3様の指導技術、すなわち1班を担当した教員は日本語のみ、2班については日英両語を用い、3班では英語のみを用いてオーラル・コミュニケシヨン授業を展開した。 第1班:会話に必要な文法がどの班よりも正確になったが応用性に欠けた。すなわち発話意欲には乏しかった。しかし教材テープ使用頻度を他の班より多くしたため、聴解に対する意欲が高まった。反面外国人教師によるインタビューテストにおいては緊張感のため聞き取り、発話の点においては得点は3つの班の中では最も低い結果となった。 第2班:日本語は文法、単語説明時に限定し、文法、単語の導入には英語を用いた。この結果、会話における文法の正確さの許容性は最も高ったが、発話時は日本人教員の日本語に依存し、外国人教師に対する発話には不安感が見られた。聴解テストにおける得点は3班中最も高った。 第3班:英語のみを使用したが、学習者は教員が日本人であるので、教員が英語を使っても、学習者に英語を使用させるのは困難であった。文法、単語の指導では内容理解が乏しく3班中では文法理解度は最も低かった。聴解テストの結果は第2班に次ぐものとなり、また発話においては英語としての完全な文章ではないが外国人教師とのコミュニケ-シヨン反応はもっとも高かった。 日本人教員による英会話授業は成り立つが情報や知識の伝達には日本語を使い、応用性を持つ部分では英語を使うことが望ましいことがわかった。すなわち授業の導入部、課題の説明、文法説明は日本語、その他は全て英語を通じて運営することが最も適切であることがわかった。また教材テープの使用頻度を多くすればするほど聴解能力を伸ばすことも明らかとなった。
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