Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
中央北海道と長野県北部からの新潟県にかけての北部フォッサマグナの背孤堆積盆地を対象に,堆積シーケンスモデルの枠組みに具体的な堆積相・堆積サイクルを位置づける研究を行い次のような成果を上げた. 1.北部フォッサマグナ地域の地表データと地下地質のデータや基礎試錘などで得られているコアからのデータを組み合わせることによって,ファンデル堆積シーケンスモデルを作成した.この堆積シーケンスモデルは,第四オーダー堆積シーケンスの組合せからなる第3オーダー堆積シーケンスで,安定大陸で作られた従来の堆積シーケンスモデルとは,大きく異なる.この堆積シーケンスモデルは,変動帯の堆積盆解析に大きな進展をもたらすと考えている.この成果は,今年度石油技術協会誌,地質学論集などに一連の論文として発表し,また,フランスのAAPGの集会で口頭発表された. 2.中央北海道の羽幌堆積盆において,古第三系から新第三系の様々なオーダーの堆積サイクルを分類し,ユ-スタシ-の変動とテクトニクス変動とを分離した.その結果,日本海形成リフティングの時期を約28Maと推定することが出来た.その結果は,札幌の地質学会で口頭発表し,地質学論集の論文としてまとめた. 堆積相・堆積サイクルの検討には肉眼による観察に加え,粒度分析と今回購入した軟X線非破壊検査装置(ソフッテクス社M-60型)による解析を加えた。軟X線は,岩石コアのサイクルの解析に威力を発揮したが,撮影条件などのさらなる工夫が必要である.
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