Project/Area Number |
06640638
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
地球化学
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
平木 敬三 近畿大学, 理工学部, 教授 (70088368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中口 譲 近畿大学, 理工学部, 助手 (30188916)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 植物プランクトン / 微量必須元素 / 異常増殖 / セレン / モリブデン |
Research Abstract |
1.高速液体クロマトグラフィーによるセレンの迅速定量法の確立 海洋や湖沼において植物プランクトンの増殖制限が顕著に認められるセレンについてHPLCによる定量法を検討確立した。まず基本操作としては試料中のセレンの原子価ををSe(IV)とした後、2,3-ジアミノナフタレン(DAN)と反応させセレン-DAN錯体(4,5-ベンゾピアセレノール)を生成させる。これをシクロヘキサン相に抽出したものを0.2μm孔経のPTFEろ紙でろ過した後、試料100μlをHPLCに注入し、ナカライテスク製のシリカゲル充填カラムCosmosil 5SL(粒径5μm;150mm×4.6mm i.d.)により分離した後、試料を蛍光検出器に導き定量を行うこととした。流量、カラム温度などの諸条件を検討しHPLCによるセレンの高感度定量法を確立した。なお結果については平成7年5月に行われる日本分析化学会討論会で発表する。 2.天然水試料からのセレンの濃縮法の検討 先に確立したHPLC法を天然水試料中のセレンの定量に適用するため濃縮法の検討を行った。濃縮にはSep-PakカートリツジNH2を用いることとし、条件検討を行った。その結果試料溶液をpH2に調整し12ccの充填カラムに流しセレンを吸着させる、次に3Nアンモニア水で溶離した結果、約94%という高い回収率が得られた。濃縮操作については今後も継続し検討を行う。 3.天然水中における微量元素濃度とプランクトンの異常増殖の関係 平成6年7月下旬より8月上旬にかけて和歌山県浦神湾において、栄養塩、微量元素、多項目プロファイラーによる定点の日週観測および48時間の連続観測を行った。結果については現在解析中であり、平成7年度の日本海洋学会等で公表の予定である。
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