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光学活性シクロプロピルボロン酸の変換反応と有機合成への応用

Research Project

Project/Area Number 06640673
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Organic chemistry
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

今井 敏郎  北海道大学, 理学部, 講師 (80184802)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 辻 孝  北海道大学, 理学部, 教授 (20029482)
Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Keywordsアルケニルボロン酸 / 有機ホウ素 / シクロプロピルボロン酸 / トラニルシプロミン / シクロプロピルアミン / 1,3-ジエニルボロン酸 / 不斉シクロプロパン化 / ビニルシクロプロパン転位
Research Abstract

トランス-スチリ-ルボロン酸の不斉シクロプロパン化反応について、ヨウ化メチレンとジエチル亜鉛を用いる方法に変えるなどいくつかの改良を加え、生ずる光学活性(1R,2S)-2-プェニル-1-シクロプロピルボロン酸の単離を可能にした。次いで、支献既知の炭素-ホウ素結合からの炭素-窒素結合への変換反応を利用して、上の中間体からパーキンソン病などに有効な薬理作用のあるトラニルシプロミンを合成できることを明らかにした。しかしながら、アミンへの変換に際しては良好な収率を得ることができず、シクロプロピルアミン類の一般的な合成法とするにはその段階についてもさらに改良の必要があると結論された。1,3-ジエニルボロン酸の不斉シクロプロパン化反応については、高いレベルの不斉誘起で、しかもホウ素原子に隣接するオレフィン部分のみがレジオ選択的にシクロプロパン化されることを明らかにした。このことは、以前我々が推定した遷移状態モデルで理解され、これを支持する結果が得られたといえる。上の反応で得られる光学活性な2-アルケニル-1-シクロプロピルボロン酸誘導体の天然物合成への応用という当初の目標に関しては、例えばモノテルペンのロスロッケン合成に必要な前駆体のジエニルボロン酸の調製に難点があることがわかり、完成には至らなかった。しかしながら、モデル基質に用いた4-フェニル-1、3-ブタジエニルボロン酸の調製とその不斉シクロプロパン化はスムーズに達成されたので、つづく酸化により得られる(1R,2S)-2-スチリ-ル-1-シクロプロパノールの2-フェニル-3-シクロペンテン-1-オールへの塩基性条件下での転位反応における立体化学的特性を調べることに利用した。この反応が約60%程度のラセミ化を伴なったことから、いわゆる“アルコキシドにより加速されたビニルシクロプロパン転位"は段階的反応であることが示唆され、反応機構的に重要な知見を得た。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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