弱磁場磁気抵抗測定による導電性有機結晶の電気的異方性の研究
Project/Area Number |
06640741
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
機能・物性・材料
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田島 裕之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (60207032)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 導電性有機物 / 分子性導体 / 磁気抵抗 / 電気的異方性 |
Research Abstract |
近年盛んに研究されている、有機伝導体、有機超伝導体は、異方的二次元導体としての性質を持っており、伝導面内での電気的異方性の測定はその物性を解明する上できわめて重要である。このような観点から本研究では、弱磁場磁気抵抗測定を含むいくつかの手法により、電気的異方性の研究を行った。また光学スペクトルによる導電性有機結晶の電子構造の研究を行った。以下本年度の主な研究成果について記す。 1)α-(BEDT-TTF)_2KHg(SCN)_4の電気的異方性を弱磁場磁気抵抗測定の手法を用いて決めた。(印刷中) 2)光学測定により、α-(BETS)_2I_3の電子構造を調べた。 3)2軸回転試料ホルダーを作成し、α-Me_2Et_2N[Ni(dmit)_2]_2の磁気抵抗角度依存性を詳細に調べた。(投稿準備中) 4)α-EDT-TTF[Ni(dmit)_2]の圧力下の電気抵抗を測定し、温度圧力相図を作成した。(印刷中) 5)2軸回転試料ホルダーを用いて、α-Me_2Et_2N[Ni(dmit)_2]_2の磁気抵抗角度依存性を詳細に調べた。(投稿準備中) 6)Bis-fused TTFを含む電荷移動塩の光学測定を行い、電子構造を明らかにした。 7)(Me_2DCNQI-d_7)_2Cuの反射スペクトルの測定を行い、この物質の金属-絶縁体転移が一次相転移であることを明らかにした。(投稿中) 8)比較的高温で用いることができる磁気抵抗測定用試料回転型ホルダーを製作した。今後、この試料ホルダーを用いて、高温領域(T>50K)の電気的異方性の研究を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)