Project/Area Number |
06640917
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
人類学(含生理人類学)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
木村 賛 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (20161565)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1994: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 成長 / ニホンザル / 四肢骨 / 丈夫さ / 断面形状 |
Research Abstract |
ニホンザル0歳より9歳まで、各年齢3頭のオス30頭の右大腿骨、上腕骨を用いて力学的丈夫さの成長を調べた。また比較資料として10歳以上21歳までの成獣オス10頭を用いた。骨格の外観からの計測の他に、最大長の1/4、1/2、3/4の長さの部位で横断して、断面の幾何学的形状を計測した。骨質の強度が一定と仮定すれば、長骨の断面形状より丈夫さを推定できる。 ニホンザルオス長骨の長さの急速な成長は4-5歳でおわる。これは生体計測の結果とも一致している。ところが断面の丈夫さは大腿骨、上腕骨ともこれより遅れて6歳ごろに成長のピークをなす。先に示したように老化に伴い、断面よりみたみかけの丈夫さは増加するため、成獣の基準値を定めるのはむずかしい。しかし一応7-8歳で丈夫さの成長はゆるやかになる。これは骨端線が閉じて長さの成長が完全に止まる時期と一致する。 断面で前後方向と左右(横)方向との曲げに対する丈夫さの比をとってみると、成獣においては大腿骨、上腕骨とも上より1/4、1/2の長さ部位においては1に近く、方向による差が少なく、3/4部位で左右方向の方が前後方向より丈夫という傾向をもつ。0-1歳齢においては、上腕骨、大腿骨とも3/4部位での前後方向の丈夫さが極端に小さい。又同年齢で上腕骨1/4部位では左右方向の丈夫さが小さいという特徴をもつ。これらは乳児における運動能力の未発達と関係すると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)