Project/Area Number |
06650066
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied physics, general
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松井 茂 筑波大学, 物理工学系, 講師 (40219366)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | NMR / イメージング / 固体 / 二重共鳴 |
Research Abstract |
固体のNMRイメージングは非接触、非破壊で固体材料のheterogeneityの計測を可能とするものであり材料の分析、評価の分野での活躍が大いに期待されている。しかし、固体では、いわゆるmotional narrowingがおこっていないためイメージングを行うのは技術的に非常に困難であり、その開発は非常に遅れている。最近、数多くの方式の提案がなされているが、実際の応用に十分耐え得る方式は未確立のままである。 本研究の目的は、報告者が最近開発したマジックサンドイッチエコー、およびテトラヘドラルマジックエコーによる固体NMRイメージング法の研究をさらに推し進めると共に^1H-^<13>C二重共鳴により、^1Hの高感度と^<13>Cの高化学選択性の両立を可能とする新しいNMRイメージング法の基礎実験を行うことにある。 報告者はまず、マジックサンドイッチエコー信号を用いたイメージング方式を用いてもline narrowingが十分でなく高分解能が達成できないような固体材料においても、"self phase-encoding"を行うことにより分解能を向上させることが可能であることを実験により確認、結果を(J.Magn.Reson.A112,132-136,1995)に発表した。さらに、マジックサンドイッチエコー法に変わる、テトラヘドラルマジックエコーによる新イメージング方式の基礎実験を推進し、マジックサンドイッチエコー法と同等、あるいはより高い分解能が得られることも確認した。この結果は現在投稿準備中である。 ^1H-^<13>C二重共鳴イメージングの基礎実験は、三浦博士(住友化学、筑波研)と共同で行っている。二重共鳴イメージング法のキイポイントである"選択的^1H-^<13>C交差分極"の実験を行い、ほぼ目標値(^<13>Cのスペクトル幅に換算して約1ppm)に近い選択性が達成出来そうであることを、テストサンプルにより確認した。また実験により、予想外の新しい交差分極のメカニズムの存在が明かとなり、結果を発表するべく投稿準備中である。
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