Project/Area Number |
06650324
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
電力工学・電気機器工学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
木村 豊明 名古屋大学, 工学部, 助手 (70106631)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | バッテリ- / ポリエチレングリコール / 塩化リチウム / 黒鉛 |
Research Abstract |
この系は塩化リチウムを電解質として、正極には黒鉛を用いたものである。電極、電解質それぞれはよく知られているが、組み合わせとしては珍しい系であると評されている。リチウムなどの卑金属は高い一般に起電力が得られるので除外し、貴金属の銅を負極に用いる系を選んだ。電力発生のメカニズムは次第に明らかになってきたが、それぞれのステップを実証するのにはまだまだ時間(電気化学の分野の論文審査員に納得して貰うためには)が必要である。簡単に言うと正極側での酸素の還元により最終的には水酸化イオンとなり、負極側では銅が酸化されて銅イオンとなる。この系の特徴時でかつ実証して行かなければならないのはこの次のステップで、ポリエチレングリコール、銅イオン、水酸化イオン、塩素イオンそして多分リチウムイオンがコンプレックスを形成していると考えられる。 これまでの成果は今年度の高分子学会年次大会(5月、名古屋)、高分子学会討論会(10月九大)で発表した。同様に研究成果を現在投稿中であるが、何分にもこの系は新しい系であるので、審査員との議論に時間を要している。この議論を通して明らかになった点は、ポリエチレングリコールの系の方が水の系よりも酸素の還元反応を加速しているという点であり、今後更に追求しなければならないと言うことである。現在この酸素還元に問題点を絞った論文を作成中である。 このテーマを更に発展させ、酸素の還元ではなくて別の物質の還元反応を利用し、光電変換の系の検討を開始している。
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